フォルクスワーゲンのヴォルフスブルク工場で、第二次世界大戦時代の不発弾を捜索中
7月8日付のロイター通信の記事によると、フォルクスワーゲン(VW)のヴォルフスブルク本社と組立工場で、第二次世界大戦中のものと思われる不発弾の捜索が行われているという。建設作業員が作業中に敷地内の数カ所で疑わしい金属片を発見したことから、不発弾処理班に調査を依頼したと同記事では報じている。

作業員が見つけた物体が本物の爆弾かどうかは十分な検証が必要なため、早くとも15日(現地時間)までは判明しないようだ。残念なことに、このような事例はヨーロッパでは珍しくない。しかし、現代では技術と経験によって、第二次世界大戦時代の爆弾を首尾よく撤去できるようになってきている。当時の連合国は莫大な量の爆弾をドイツに投下しており、ヴォルフスブルク工場の敷地内で不発弾が見つかったのも今回が初めてではない。

この工場が標的にされたのには理由がある。同施設は第二次世界大戦の勃発前、ナチス政権下において発表されたヒトラーの国民車計画(大衆に広くクルマを普及させる構想)に基づき、「KdF Wagon(歓喜力行団の自動車)」を生産するために建てられた。KdF Wagonは戦後、イギリス軍の管理下でVW「ビートル」となっている。当時、この街は"ヴォルフスブルク"という名前でさえなく、ドイツ語で"歓喜力行団の自動車市"と呼ばれていた。大衆向けのクルマを生産していると思われていた同工場だが、戦時中、実際に生産されていたのは万能なキューベルワーゲンや革新的なシュビムワーゲンなどの軍用車だったため、度重なる爆撃の標的になったのだ。

金属片が不発弾と判明した場合、工場周辺の住民は避難しなければならない。だが、結果はどうあれ、調査や撤去作業が生産に影響することはまったくないとVWの広報担当者は語っている。現在、この工場では「ゴルフ」「ティグアン」「トゥアレグ」を生産している。


By Alex Kierstein
翻訳:日本映像翻訳アカデミー