ホンダ、新型「フリード」のモーターに世界で初めて重希土類を全く使用しない磁石を採用
ホンダハイブリッド車(HV)用駆動モーターに重希土類を使わない磁石を世界で初めて実用化し、「フィット」のプラットフォームをベースにした今秋発表予定の新型ミニバン「フリード」から採用すると発表した。同社は日本の鉄鋼供給企業、大同特殊鋼株式会社と協力し、テルビウムやジスプロシウムといった重希土類元素を全く使わない磁石の開発に成功。この新技術のお陰でホンダは希土類の世界産出量97%を占める中国に依存することもなくなるだろう。

この新型磁石の製造は、一般的な製造工法である焼結工法とは異なる"熱間加工法"で行われ、重希土類の不使用を実現した。それによってハイブリッド・エンジンの製作コスト削減にもつながるようだ。この新型ハイブリッド・モーターには、ネオジムという軽い希土類のみを残したネオジム磁石が使用されている。



自動車情報メディア『Automotive News』に掲載されたテクノロジー市場調査会社Technavio Researchの予想によると、この先数年において、電気自動車(EV)やHVの生産が増えれば、自動車産業からの希土類の需要は1年で14%上がり、そのコストは2019年までに90億ドル(約9,400億円)を超えると予想されている。

ロイターでは、ホンダはこの新技術の導入により、ハイブリッド・モーター用磁石の製造コストを約10%削減するだけでなく、その磁石の重量も約8%軽量化できると書いている。また、ネオジムは中国だけでなく、オーストラリアや北米の供給にも頼ることができる。

ホンダは2008年から日本でガソリン・エンジン仕様のフリードを販売開始。2011年にHV仕様が追加された。今年秋には2代目にフルモデルチェンジされる予定だ。ホンダは、このHV用モーターを順次、新型車に適用拡大していくとのことだ。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー