【ビデオ】GM、人間の力を増強させる「ロボット・グローブ」を開発中
ゼネラルモーターズ(GM)最近の発表で、ロボットのような力を発揮できるグローブを開発していることを明らかにした。工場で働く人がこれを装着すれば、まるでサイボーグになったみたいに重労働を楽にこなすことができる。

この「RoboGlove(ロボグラブ)」はとても実用的に思われるので、ロボットが大惨事を起こすという被害妄想は、ここではいったん忘れよう。というのも、これは酒場の喧嘩でビリヤード台を粉々にするような攻撃的なロボットではなく、世の中の役に立つように作られたロボットなのだ。聞かれる前に言っておくが、これはファミコンのコントローラーの「パワーグローブ」とは全くの別物だ。

RoboGloveは、GMとスウェーデンの医療技術会社のBioservo technologies社との間で開発が進められている。GMは国際宇宙ステーションで働く人型ロボット「ロボノート2(R2)」の開発をNASAと共同で行ってきた。まるで映画『スター・ウォーズ』シリーズに出てくるC-3POのようだが、このロボットはおしゃべりではなく、実際に役立つロボットだ。GMはR2のために指を動かすアクチュエーターを開発し、そのコンセプトを人間の力を増幅させるグローブの初期バージョンに応用。これらの初期バージョンは、「Robo-Glove」や「K-Glove」と呼ばれていた。



Bioservo社はすでに、SEM(soft extra muscle:柔らかな拡張筋肉)という技術を用いて、握力を増強する作業補助用グローブを開発していた。これは薄くて柔らかいグローブで、装着すれば筋肉の疲労を減らしたり、通常以上に強い手の力を発揮できる。

最新のRoboGloveでは工場で使うことを想定し、ロボノート2からの技術を受け継いで、さらにパワーアップさせた。バッテリーパックがベルトで留められており、前腕のスリーブにはアクチュエーターが搭載され、手のひらにはセンサーが付いている。

このグローブが実用的なのは明らかだ。どんな工場でも、重量のある部品を動かしたり、工作機械を固定したりする際に、重い物を持ち上げたり、物を固く握ったりすることが必要になるが、RoboGloveがあればそんな動作も簡単にできるのだ。このロボット・グローブを用いることで多くの作業の安全性が向上し、反復作業のストレスから起こりうる事故を減らすことにも繋がるだろう。さらに、RoboGloveをホンダの「歩行アシスト」と組み合わせれば、映画『エイリアン』のリプリーが乗り込んだパワーローダーにますます近づくことができる。

GMは自社の工場で、RoboGloveの試作品のテストを行い、Bioservoは医療現場でのリハビリテーションなどに使えるよう開発を進めるそうだ。



By Michael Austin
翻訳:日本映像翻訳アカデミー