プジョーやシトロエンが「現実の走行状況に限りなく近づけた」燃費性能実証試験の結果を発表
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プジョーやシトロエンを擁するグループPSAは、「現実の走行状況に限りなく近づけた」という燃費性能実証試験を行い、その結果を公表した。これによると同社の各モデルは、全体的にカタログに掲載された燃費数値よりも約40%低い数値を示す結果となった。同社は走行状況を「市街地」「地方」「高速道路」に分け、計30台の主要モデルを対象に試験を行っている。対象車両は実際の走行状況により近づけるため、乗員、適量の荷物を積載し、車内のエアコンも使用。また勾配のある道路も走行している。

試験結果をもう少し掘り下げて見てみると、14台のプジョー製モデルがカタログ燃費数値よりも44%減、11台のシトロエン製モデルは39%減、3台のDSモデルは40%減となっている。グループPSAは今年3月、フォルクスワーゲン(VW)の排出ガス不正問題を受けて、顧客への透明性を強化すべく燃費性能実証試験を行うと発表していた。今回の試験は非政府機関であるフランス自然環境協会(FNE)とトランスポート&エンバイロメント(T&E)の協力を得ており、試験データは世界最大級の第3者民間検査・認証機関ビューローベリタスの監査を受けている。既にグループPSAは、プジョー「308 セダン」、シトロエン「C4ピカソ」、「DS3」(3台ともディーゼル・モデル)の3台で1回目の実証試験を行い、カタログ燃費数値よりも大幅に低い数値を確認したと発表していた。

一方で、以前から新欧州ドライビングサイクル(NEDC)による検査数値は、実際の走行状況におけるものに比べかなり寛大であると言われており、今回の試験結果がカタログ燃費数値よりも低いという事実は驚くに値しない。

VWのみならず、ヒュンダイや起亜フォードなどのメーカーは特定モデルの燃費水増し問題で矢面に立たされてきた。そのため、この実証試験はグループPSAがそのような不正の疑いをかけられないようにするための試みとも取れる。いずれにせよ、自発的に実証試験を行い、カタログ燃費数値と実際の走行状況を想定した試験数値を比較して公表した自動車メーカーは、グループPSAが初めてだという。詳しくは同社のプレスリリース(英語)を確認していただきたい。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー