電動の大型トラックが走りながら充電できる電気道路をスウェーデンが試験中
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スウェーデンの交通庁は、電動の大型トラックが走りながら充電できる"電気道路"に関して、2つの実験プロジェクトを進めている。1つはアスファルトに埋め込むタイプで、もう1つが頭上に設備を施すタイプのものだ。

後者の実験が行われているのは、サンドビケンの高速道路E16沿いの2kmにわたる区間で、トラックの屋根の上にパンタグラフのような集電装置を載せ、それを地上5.4mほどの高さに伸びる送電線に繋ぐというもの(写真)。路面電車の架線を想像していただくと分かりやすいだろう。道路上に60mごとに設置された電極部から、750ボルト(直流)の電力をトラックのパラレル・ハイブリッド式パワートレインに供給するというシステムだ。この特別な装置を搭載したトラックは、90km/h以下の速度であれば自動的に電源に接続することができる。6月22日に公開されたこのシステムは、スウェーデンのトラックメーカー、スカニアとイェヴレボリ県が共同で運用している(詳しくはスカニアのプレスリリースをご覧いただきたい)。

もう1つのプログラムは、スウェーデン交通庁の支援のもと、ストックホルムの約50kmほど北に位置するアーランダの近くで行われており、こちらは道路の中に電気レールを埋め込むプロジェクトだ。このプログラムでは現在、閉鎖された道路を使って行われているが、来年には実際の公道に埋め込み、2018年までテストする予定だという。

これらのプログラムは、まだ実験的に行われている段階だが、スウェーデンが掲げる2030年までに化石燃料を使わない大型トラックを開発するという大きな目標に、同国は着実に近づいているのだ。

こうした電気道路の取り組みはスウェーデンでは珍しくない。他にもボルボは「ElectriCity」という何とも洒落た名前の電動バスのプロジェクトにおいて、昨年から電気道路システムの開発を行っている


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー