ルイス・ハミルトンが、自身の名前を付けたスーパーカー「メルセデス AMG GT LH」を造ってみたいとCEOに直談判
Related Gallery:2018 Mercedes-AMG GT R

F1で3度の世界チャンピオンとなったルイス・ハミルトンなら、速いクルマに関する知識や、その能力を最大限に引き出す術を、少なからず身に付けていることだろう。そして今、彼はメルセデス・ベンツが市販モデルのス-パーカーを開発する際に、その専門的な能力を使って手伝いたいと希望している。

まだ具体的にそんな計画が決まったわけではないのだが、現役F1チャンピオンのルイスは、メルセデスAMGのトビアス・メールスCEOにこのアイデアを話したという。『トップギア』のウェブサイト版が伝えるところによると、ルイスは「最初にAMG GT Rを見せてもらったとき、このアイデアを思いついたんだ。そしてトビアスに『メルセデスはあらゆるF1の技術を持っていて、ここにはメルセデスのクルマを運転する世界チャンピオンがいる。何か一緒にやろうじゃないか』って伝えた。いずれメルセデスAMGとともに自分が開発したクルマを造りたい。メルセデスAMG GT LH(ルイス・ハミルトンの頭文字)なんていうクルマができたら嬉しい」と語ったという。

それがどんなクルマになるのか、想像するのはまだ早いが、このインタビューの中にヒントがあるかもしれない。ルイスは「セクシーなルックスで、サウンドも良く、大パワーのクルマを常に求めている」と語っている。ただし、ブガッティ「シロン」は見た目も良く、走りも素晴らしいが「個人的な好みには合わない」そうだ。ブガッティは確かに大パワー(1,500馬力)だが、そのエンジンはルイスによれば「2つのエンジンをボルトでつなぎ合わせた」ようなものであり、彼自身は「もっと古典的なV型12気筒エンジンが好き」と話している。

また、ルイスは「Save the Manuals(マニュアルを守ろう)」という活動を、積極的に支援していることを明らかにしている。彼がかつてパガーニに特別注文した「ゾンダ 760LH」は、最高出力760psの7.3リッターV型12気筒自然吸気エンジンに6速マニュアル・トランスミッションが組み合わされていた。

しかし、現在彼が所有するいくつかのクルマは、それとは違った方向性を示している。メルセデス「SL65 AMG ブラック・シリーズ」は、固定式ルーフにV12ツインターボ・エンジンと、5速オートマティック・トランスミッションを装備。噂ではフェラーリのパドル式シフトを採用するハイブリッド・スーパーカー「ラ フェラーリ」も購入したらしい。彼が仕事で乗るクルマにも、パドルシフトとクラッチボタンが付いている。

もしこの計画が実現しても、F1ドライバーが自動車メーカーの市販用スーパーカー開発を手伝うのは、初めてというわけではない。フェラーリマクラーレンは、常に契約ドライバーに市販車のテストをさせている。セバスチャン・ベッテルインフィニティのクルマ作りに(ほとんど宣伝目的とはいえ)協力していたアイルトン・セナホンダ「NSX」の開発に貢献していたのも有名な話だ。メルセデスAMGでは今後もGTのさらなるバリエーション拡大を計画しているので、ルイスの希望が実現する日も来るかもしれない。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー