事故の際に緊急救助隊がテスラ「モデルX」の車内にいる乗員を救出する方法を紹介したビデオが公開された。この22分間の映像を観て少なくとも1つ分かることは、もしテスラを解体するのであれば、米国コロラド州デンバーで実行するべきだろうということだ。Advanced Extricationsのブルック・アーチャー氏とデンバー消防署副署長ランドール・ウェルス氏によるこの動画は、消防士や緊急医療隊員など緊急救助隊に向けて、車両の解体プロセスを段階的に解説している。テスラの情報を配信する『Teslarati』は、この動画が5月末に開かれたテスラの年次株主総会で上映されたと伝えている。こちらの公式ガイドを見てもわかるように、そのプロセスが複雑であることは疑う余地がない。

この映像から分かった良い情報は、テスラが電動ドライブトレインとファルコンウィングドアに起因する潜在的な安全上の問題に注意を払い、事故時の安全を考慮してAC-DCコンバーターや充電コントローラの配置を変更していることだ。さらに、この動画は通称"フランク"と呼ばれるフロント・トランクやリア・デッキ、サイド・ドアラッチを手動で開ける方法や、車内に取り残された人を救出するために、油圧工具を使いドアの上半分を切断しBピラーをこじ開けて厄介なファルコンウィングドアを取り除く方法も紹介している。

カリフォルニアに拠点を置くこの電気自動車メーカーは、もちろん、そんな手段が必要にならないことを願っているだろう。電気自動車やクリーン・エネルギー関連のニュースを報せるサイト『Electrek』によると、3年前にテスラの「モデルS」は衝突安全テストにおいて5つ星の評価を得ただけでなく、そのルーフが衝突安全テストで使われる米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)のテスト用機材を壊してしまったことがあるという。さらに最近では、テスラはモデルXの安全性テストに向けた試みについて語っている。同社はモデルXが衝突安全性テストにおいてすべてのカテゴリーで最高評価を獲得する初めてのSUVとなることを狙っているのだ。なお、車両の解体シーンは動画の14分30秒あたりからご覧いただける。




By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー