テスラの元重役が設立したアティエヴァ、900hpの電動ドライブトレインをテスト中
ロイター通信によると、テスラ・モーターズの元重役らが率いるシリコンバレーの会社が、現在電動ドライブトレインをテスト中で、2~3年のうちに高速セダンを発売する予定だという。元テスラとオラクルの従業員の2人が2007年に設立した米国の新興電気自動車(EV)メーカー、アティエヴァ(Atieva)は、改造したメルセデス・ベンツ「ヴィトー」にそのドライブトレインを搭載して性能を試している。このバンは、0-60mph(約96.6km/h)を3.1秒で加速できるということだ。

「Edna」と名付けられたこのテスト車両は、最高出力900hpを発揮する4輪駆動のドライブトレインが特徴だ。アティエヴァは最終的に、市販するEVセダンで0-60mph加速2.7秒を目標としているが、このセダンがテスト用のバンよりもエアロダイナミクスに優れ、車両重量も軽くなると想定すれば、実現する可能性はかなり高いと思われる。デュアルモーター搭載のテスラ車と同様、アティエヴァのドライブトレインは前後アクスルにそれぞれ電動モーターを搭載する。

アティエヴァを率いるメンバーには、テスラの元取締役ベルナール・ツェー氏のほか、「モデルS」の元チーフエンジニア、ピーター・ローリンソン氏がおり、三井物産株式会社や中国の北京汽車集団から資金提供を受けている。投資者の1人には、ファラデー・フューチャーにも投資している中国のテクノロジー界有力者、チャ・ユエティン氏がいる。

アティエヴァは当初バッテリーパックの開発に力を入れていたが、現在は「プロジェクト・コスモス」というコード・ネームで呼ばれるEVセダンの開発に取り組んでいる。ロイターの報道によれば、このクルマは「アウディ A7を未来的にしたような外観」で、極薄のヘッドライトや3つのタッチ・パネルを使ったダッシュボードなどの特徴を持つという。同社はロイターのインタビューの中で「EVセダンを2018年には発売開始し、2車種の高級クロスオーバーEVを3年以内に発表したい」と発言している。

ツェー氏はテスラの取締役として2003年から2007年まで務めたが、テスラ創立者の1人であるマーティン・エーベルハルト氏がCEOの地位を降ろされた際に、テスラ・エネルギー・グループとして知られるエネルギー貯蔵部門を退社。2015年5月、アティエヴァは約12人の元テスラ従業員を迎え入れており、さらに30人以上を雇用するつもりだと伝えられていた。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー