メルセデス・ベンツ、電気自動車のみによる新ブランド設立を計画中
ダイムラーの高級車部門メルセデス・ベンツは、同じドイツの自動車メーカーであるBMWに続き、電気自動車(EV)を専門に展開する新ブランドの立ち上げを計画しているようだ。カナダの自動車メディア『HybridCars.com』が、事情をよく知る人物に取材したドイツの経済紙『Handelsblatt(ハンデルスブラット)』の記事を引用して報じている。ダイムラーの取締役会は7月初旬にこの計画を承認する決議を行う見込みで、9月のパリ・モーターショーで新ブランドが正式発表される予定だという。

メルセデスは既存工場を利用して新ブランドのEVを生産する考えであり、BMWが「i」ブランド生産に向けてEV製造拠点となる工場を新設したのとは対照的なアプローチを取るようだ。新ブランドの第1号モデルは、メルセデス・ベンツ「GLC」をベースにしたSUVになる可能性が高く、発売は来年になるだろう。2020年までにラインアップがさらに拡大するようだが、この件に関してダイムラーはコメントを避けたとHandelsblatt紙は伝えている。

だが、EVの売り上げ増加を画策するドイツの自動車メーカーは、メルセデスとBMWの2社だけではない。フォルクスワーゲン・グループは、2020年までに「フェートン」とアウディ「A8」を含むEVやプラグインハイブリッド車、全部で20車種の発表を計画している。これに関連し、先月には同社がプラグイン車の増産とコスト削減を狙って自前の巨大電池工場を計画中という報道もあった。

米国における今年5月までの販売台数を見てみると、スマート「フォーツー エレクトリックドライブ」は313台で前年同期比43%ダウン。BMW「i」シリーズは2,723台で、こちらも前年同期から40%減少している。現在のところメルセデスが展開しているEVは、メルセデス・ベンツ「Bクラス エレクトリックドライブ」(写真)と前述のスマート フォーツー エレクトリックドライブの2車種のみだ。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー