超高速旅客輸送システム「ハイパーループ」を開発している2つの企業が最新情報を発表
低圧チューブを利用した超高速の旅客輸送システム、ハイパーループの構想を実現しようと、現在2つの競合企業が開発に取り組んでいる。その両社から同じようなタイミングで最新情報が入ってきた。

ハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジーズ社(HTT)が新たに公開した動画は、ハイパーループの乗客が窓のない輸送ポッドの中から、"外"を見えるようにするために、窓のような形状の巨大スクリーンを用いる様子を示したものだ。スクリーンには顔追跡技術を搭載して、実際にガラス窓の外を見ているかのような体験を提供するという。HTTのダーク・アルボーンCEOは3月に開催されたイベント、サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)インタラクティブで、「このスクリーンは顔追跡技術を用いて乗客がどこを見ているのかを特定します。そして顔の位置に応じて画像を操作することで、窓の外を見ているのと同様の感覚が得られるようにするものです。複数の人が同じ窓を見られるようにする方法も検討しています」と語っている。HTTは気になるポッド内部のイメージを表したレンダリング画像も公開しているので、下のギャラリーをチェックしてみてほしい。これを見た限りでは、HTTのハイパーループ内部は、小さな旅客機の機内風になるのかもしれない。
Related Gallery:HTT Hyperloop Interior Renderings


もう一方のハイパーループ・ワン社(H1)は、ハイパーループのコースをロシアのモスクワ付近に建設することを視野に入れてモスクワ市と提携した。この計画には石油パイプラインや港湾を所有するロシアの巨大複合企業スマグループも名を連ねているが、構想の全貌はロシアに留まらず、はるかに壮大な規模であるようだ。H1の共同創設者シャービン・ピシェバー氏は、ハイパーループの将来的な目標について、「貨物コンテナを中国から欧州まで、24時間で輸送できる新たなシルクロードにする」と語っている




By Sebastian Blanco
翻訳:日本映像翻訳アカデミー