米Autoblog編集者が選ぶ「この夏にぴったりのコンバーチブル5選」
コンバーチブルの購入についてまわる問題は、余分な金額を支払って格納式トップを装備したクルマを選んでも、オープンにして運転したいと思うような気分の良い日が一年のうちいくらもないことだ。

確かに、日本の夏はオープンに向いているとは言えない。しかし、梅雨の間に雨が上がって日が射した午後や、気温が上がる前の早朝、夏休みに訪れた高原でのドライブなど、オープンエアで走りたいという欲望を抑えつけるのが難しい時だってある。首の後ろを照り付ける太陽、髪や耳元を吹き抜ける爽やかな風、草木の匂いなどを想像すれば、のこぎりで自分のクルマのルーフを取り去りたい気持ちになるだろう。あるいはより現実的に、新車のコンバーチブルを求めてディーラーに出掛けようという人だっているに違いない。実際の気候はともかく、開放的な気分になれる夏だからこそ、クルマの屋根も開放したいと思うことはあるはずだ。

そこで今回は、米国版Autoblog編集者たちが選んだ、最も楽しくて購入する価値があるコンバーチブルのトップ5をご紹介したい。2016年の夏に彼らがお薦めするオープンカーを(日本で買えないモデルもあるけれど)チェックしてみよう。



サイズを重視する人に:MINI「クーパーSコンバーチブル」

<Alex Kiersteinのコメント>
新型クーパーS コンバーチブルの車両価格は3万450ドル(日本での価格は397万円)で、旧型より250ドル(日本では19万円)高くなった。さらにオプションを加えると値段はどんどん上がる。我々の試乗車はオプション装備が満載で、およそ1万ドル(約110万円)も本体価格に上乗せされていた。とはいえ、オプションに散財せずともクーパーS コンバーチブルの魅力は十分に堪能できる。ただし、500ドルの「ダイナミック・ダンパー・コントロール」(日本では7万7,000円。ただし4万4,000円のMINIドライビング・モードとセットでのみ装着可能)は追加した方がいいだろう。

なお、より安価な「クーパー コンバーチブル」の直列3気筒エンジンは快活で独特の魅力的な音を発生すると言われている。我々はハッチバックで試乗したことがあるが、コンバーチブルでも選ぶことができる。これなら価格を55万円も下げられる。直列3気筒エンジンの最高出力はクーパーS コンバーチブルに搭載された4気筒エンジンと比較すると最高出力で56psほど劣るが、それでも0-100km/h加速は8.7秒と十分だ。ちなみにこれはクーパーSよりも1.6秒遅い計算となる。しかし誰が一体、MINIのコンバーチブルでそこまで加速を気にするというのだろうか。このクルマは、コンバーチブルにあまりお金をかけたくないが、オープンエアで曲がりくねった道を走りたいという人にとって賢い選択となるだろう。


変わり種:ランドローバー「レンジローバー・イヴォーク・コンバーチブル」

<Andrew Englishのコメント>
レンジローバー・イヴォーク」は言わずと知れた、21世紀におけるランドローバーの意外なヒット作だ。そのデビューは、ランドローバー誕生60周年に当たる2008年の北米国際自動車ショーだった。初代ルノー「セニック」や、発売間もない頃のマツダ「MX-5ミアータ」(日本名:ロードスター)と同様、イヴォークにライバルは存在しなかった。イヴォークのようなクルマが欲しければ、ランドローバーに行くしかなかったのだ。

「レンジローバー・イヴォーク・コンバーチブル」のキャンバスルーフは、18秒で後部座席の後方に格納され、30mph(約48km/h)以下の速度なら走行中でも開閉できる。派手な音を立ててこの全自動ルーフを作動させれば、大自然の中でも注目を集めるだろう。トップを開けると、リアの4分の3を覆っていた暗闇から解き放たれる。走らせてみれば、4人で乗ってもパフォーマンスやハンドリングに支障がないことは明らかだ。

SUVのカブリオレを本当に必要とする人なんていない。生活の周囲にあるものだって、大半が必要不可欠というわけではないだろう。しかし、イヴォーク・コンバーチブルは、必要充分なクルマよりも、屋根が開くSUVの方が良いものだと(少しだけ)感じさせてくれるクルマだ。理屈抜きに試してみよう。


エグゼクティブ・エクスプレス:メルセデス・ベンツ「SLクラス」
<Jonathan Ramseyのコメント>
2013年型メルセデス・ベンツ「SLクラス」の試乗記では、フルモデルチェンジしたフロントマスクについて"劇的な変化"と穏やかな見出しをつけたあと、容赦なく「象のようなスタイリングは見過ごすわけにいかない」と評した。それが功を奏したのか、フェイスリフトされた現行モデルではとりわけフロントエンドでこれまで見られた欠点がほぼ全て解消されている。見た目だけでなくパフォーマンスも向上し、なぜSLクラスがロードスターの階層で頂点に君臨しているかを改めて教えてくれる。特に素晴らしいのは、「SL450」(日本仕様の車名は「SL400」)が素晴らしいエントリー・モデルとなっていることだ。

最新型SLは都市部をドライブする際に、どのグレードでも、どんな時間帯でも、満足を与えてくれる。ルーフは40km/hまでの走行中に開閉できるとのことだが、始動させる操作は停止した状態で行う必要がある。だが、恐らくSL購入者にとって最も重要なのは、この最上級コンバーチブルならどこに行っても人々の注目を集めるということだろう。今回ご紹介している5車種の中で、SLを選ぶ最も大きな理由はそれだ。


低予算で楽しめるヨーロピアン・スタイル:ビュイック「カスケーダ」

<Zac Estradaのコメント>
カスケーダはベース・グレードが3万3,990ドル(約350万円)で買えるのに、街で見かけるのはそれより3,000ドル(約30万円)高いプレミアム・モデルがほとんど。ただ、このグレードには前方衝突警告システム、車線逸脱警告システム、レインセンシングワイパーなどが装備されている。それでもビュイックは、アウディ「A3 カブリオレ1.8T」のベース価格にも届かない。さらにアウディでそれらの機能を付けると4,000ドル近く高くなり、最高出力はカスケーダより30hpほど少なく、荷室容量も小さい。しかし、アウディは最新の電子機器や上質なインテリアを提供してくれる。カスケーダがA3より安いことは確かだが、簡単に言ってしまえばA3ほど洗練されてはいないということだ。

とはいえ、ビュイックの垢抜けない一面も、速度を落としてルーフを開ければそれほど大きな問題にはならない。17秒後、カスケーダは他のコンバーチブルと変わらぬ魅力を発揮する。つまり、髪に風を感じ、しばしの間、あなたの問題またはクルマの問題を忘れさせてくれるのだ。

ブランドの名声と技術面の些細な難点を他にすれば、カスケーダはその使命を良く果たしている。週末にディズニー・リゾートへ出掛けるためのレンタカーとして酷使されるより、もっと優遇されてしかるべきだ。


普段使いできる1台:2016年型マツダ「MX-5 ミアータ(日本名:ロードスター)」


シニアエディターのGreg Miglioreが新型MX-5に乗り、この定番コンバーチブルを進化させた新たな機能を強調している。このクルマに関しては動画でご覧いただこう。


By Autoblog Staff
翻訳:日本映像翻訳アカデミー