ヘネシーから、フォード「マスタング」のパワーを804馬力に引き上げる限定パッケージが登場
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フォード「マスタング」から可能な限りパワーを絞り出したいという人なら、ヘネシー・パフォーマンスから新登場する「25th アニバーサリー・エディション HPE800」に要注目だ。「マスタングGT」をベースとするこチューンドカーは、最高出力804hpを発揮するという、べらぼうにパワフルなクルマなのだ。ただし、生産台数は25台限定なので、超希少車となることは必至だろう。

ヘネシーは、マスタングGTの5.0リッターV8エンジンに容量2.9リッターのスーパーチャージャーを装着し、さらにカーボンファイバー製ハイフロー・エアインダクションとアクスルバック・エキゾースト・システムを採用。燃料噴射装置、燃料ポンプ、コイルパックカバーにも改良が加えられている。エンジン制御ソフトウェアにも最適化が施され、最高出力804hp/7,000rpm、最大トルク89.6kgm/4,400rpmに引き上げることに成功した。ノーマルと比較すると最高出力が369hp、最大トルクは34.3kgmも増加したことになる。つまり、スポーツカー1台分のエンジン・パフォーマンスがほぼまるごと移植されたようなものだ。

これらのチューンを施した結果、ヘネシーによれば0-60mph(約96.6km/h)加速はわずか3.1秒、ドラッグレースではクォーターマイル(約402m)を10.7秒で走り切ることができる驚異的な性能を実現したとのこと。最高速度は207.9mph(334.6km/h)に達するというが、市販の公道用タイヤで804hpと89.6kgmを制御するのは難しいと思われたので、どのような環境でこの数値を達成したのか同社に問い合わせてみたところ、「理想的なコース・コンディションの下、経験豊富なドライバーによるテストを実施」との回答を得た。タイヤはミシュラン製「パイロット・スーパースポーツ」を使用したという。後輪のサイズは295/30R20と、マスタングGTのパフォーマンス・パッケージに含まれる275/40R19タイヤより、接地面が大幅に増加しているわけではない。パイロットスーパースポーツがいかに優れたタイヤとはいえ、果たしてこれほどのパワーに充分に対応できるかどうかは疑問が残るところだ。

今回の限定モデルには、他にもKW製「ヴァリアント3」のコイルオーバーを採用したローダウン・サスペンションや、カーボンエアロのフロント・スプリッター、リア・スポイラー、サイド・シルを装着。さらに、特製フロアマットやロゴを刺繍したヘッドレスト、センスあふれるエクステリアのグラフィック、リアデッキリッドを飾るHPE800のエンブレムなど、自分が「特別なクルマを運転している」ことを常に意識させてくれる要素が随所に散りばめられている。

このHPE800パッケージは、マスタングGTのクーペ、コンバーチブル、AT、MTのいかなる組み合わせにも対応可能とのこと。ヘネシーは、この極めてレアなマスタングの価格をまだ公表していないが、かなりの高額になることが予想される。仕様についての詳しい情報は公式サイトでご確認いただきたい。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー