フォルクスワーゲン、コスト削減のために40車種を廃止?
フォルクスワーゲン(VW)は、かつてトヨタとゼネラルモーターズ(GM)を抜き世界最大の自動車メーカーになったことがある。しかし、2015年9月に発覚したディーゼル排出ガス不正問題を受け、今後は全体のラインナップから約40ほどの車種を廃止するのではないかと噂されている。

ドイツの経済紙『Handelsblatt(ハンデルスブラット)』によると、VWグループは規模を縮小し、各ブランドのラインナップから生産台数の少ないモデルを廃止することを考えているという。現在、アウディやランボルギーニ、ベントレーを含めVWグループ全体で販売しているモデル数はおよそ340に上る。本件に対して同社はコメントを拒んでいるが、ハンデルスブラット紙では「VW内部から得た情報」としている。

去る6月16日、VWグループのマティアス・ミューラーCEOから、電気自動車や自動運転システムの開発に重点的に取り組むという新しい経営戦略が発表された。その中で同氏は、コスト削減のために多数のモデルを廃止するとも述べたが、具体的な数やモデル名、ブランドについては現時点では検討されていないと言うに留まった。

車種が減るだけではないかもしれない。現在VWはディーゼル排出ガス不正問題の制裁金や補修に掛かる費用を計上しているが、その資金調達のためにいくつかの子会社を売却するのではないかという見方もあるのだ。

ドイツの商用トラック製造会社であるマン社を売却する計画だと取り沙汰された件に対して、VWは否定的なコメントを出しているが、この噂は昨年末から依然としてくすぶり続けている。もしマン社を売却しても、VWには傘下にトラック・バスを製造するスウェーデンのスカニア社があるので、この市場への足掛かりはまだ残ることになる。またこれとは別に、2012年にVWがアウディを通して買収したイタリアの高級二輪メーカー、ドゥカティを売るという噂もあるが、これもアウディのルパート・スタッドラーCEOは否定している

排出ガス不正問題を抱えながらも、同社は2016年第1四半期においては世界販売台数でトップとなった。2015年も同様だったが、この問題の発覚により、年末には売り上げが落ち込んでいた。


By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー