フォルクスワーゲン(VW)のクラシックなモデルといえば、多くの人がまず「ビートル(タイプ1)」と「ワーゲン・バス(タイプ2)」の名前を挙げるだろう。もちろん、これらのクルマは我々の胸に深く刻み込まれているし、親しまれる理由がたくさんある。しかし、そこまで広く知られているわけではないが、同じくらい賞賛に値するモデルもある。「タイプ3」だ。

ノッチバック、ファストバック、ヴァリアントという3種類のボディが用意されていたタイプ3は、20世紀半ばにVWがラインアップの多様化を図って生み出したモデルだ。いずれも他のVW車と同じ、車体後部に搭載した空冷エンジンによる後輪駆動や、横置きトーションバー式サスペンションなどを採用している。中でも当時の米国でノッチバックの人気がなかった理由は、VWの正規ディーラーで販売されず、そしてもっと人気の高いモデル、「カルマン・ギア」が大いに脚光を浴びていたためである。

販売当時、もっと評価されてしかるべきだったこのノッチバックだが、大変コンディションの良い1台が、2016年の今になってVW愛好家の前に姿を現した。女優サンドラ・ブロックの元夫であり、ウエストコースト・チョッパーズのCEOでもあるジェシー・ジェームズが所有していたクルマという意味でも特別な1台だ。彼のことを好きか嫌いかは別として、クルマの趣味は良いと認めよう。それが現在、eBayに出品されている

このタイプ3は1965年製で、オーストラリアから輸入された右ハンドル車。ボディはシンプルにダークグリーンでペイントされ、タンのレザーとベージュのモケットを組み合わせた内装は当時の仕様に合わせて美しく張り替えられている。ローダウンされたサスペンションに特注の17インチBRM製ホイールが見る者に迫力を感じさせ、フロント・ブレーキはディスクに換装済み。右ハンドル用に製作されたシフトノブを持つGene Berg製5速トランスミッションや、グラブコンパートメントに隠されたアルパインのオーディオ・システムも素晴らしいが、クライド・バーグが組み上げた新品の2.0リッター・エンジンを搭載している点は極めて興味深い。

6月23日現在の最高入札額は3万400ドル(約318万円)。日本にも輸送してくれるそうなので、興味のある方はこちらから入札してみてはいかがだろう?

注:この記事はBOLDRIDE』に掲載された記事を転載したもの。

By BoldRide
翻訳:日本映像翻訳アカデミー