FCAのマルキオンネCEO、マセラティ「アルフィエーリ」の電気自動車を発売する可能性があると発言
フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)のセルジオ・マルキオンネCEOは、電気自動車(EV)を生産しても利益が出ないという意見の持ち主として知られているが、それはどうやらフィアットクライスラー・ブランドのクルマについての話らしい。もっとずっと車両価格が高価なマセラティに関しては、この限りではないようだ。金融情報サービス『Bloomberg』が報じるところによると、マルキオンネCEOはマセラティから近々市販化されるスポーツ・クーペ「アルフィエーリ」(写真)に、EVバージョンの追加も検討されていると語ったという。

ただし電動アルフィエーリは、2018年末までの5カ年計画には予定されていないとのこと。もし発売されるとしても2019年以降、マルキオンネ氏がCEOを退いてからになりそうだ。

カギとなるのはやはり価格だ。マセラティ・ブランドから新しい電気自動車を発売すれば、テスラモーターズと真っ向から競合することになる。マセラティのバッジが付くなら、テスラと同価格帯の10万ドル程度になると予想されるからだ。マルキオンネ氏は長い間、電気自動車で儲けることはほとんど不可能だ、と公言してきた。今月の初めにも、同氏は英国の自動車雑誌『Car Magazine』のインタビューで、持論の根拠となる一例として、テスラが依然とし年間の利益を出せていないことを挙げている。

一方、フィアット・ブランドでは欧州市場向けに安価なEVシティカーの生産を検討していることも、マルキオンネ氏は明らかにした。フィアットは既に米国市場には「500」をベースにしたEV「500e」を投入しており、そのスタイルとパフォーマンスが称賛されている。だが、マルキオンネ氏によれば、このモデルはカリフォルニア州のゼロエミッションを満たすためだけに作ったのであり、500eを1台売るごとにおよそ1万ドル(約105万円)の損失が出ると、以前から主張している。

マルキオンネ氏はまた、2012年からさらに強化される排ガス規制に適合するため、EVの他にいくつかのハイブリッド・モデルも計画していると語った。これにはマセラティから発売されたばかりのSUV「レヴァンテ」も含まれるそうだ。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー