フォルクスワーゲン、10年以内に30車種の新型電気自動車を投入
排出ガス規制不正問題で182億ドル(約2兆円)にも及ぶ関連費用を計上し、経営が重く圧迫されているフォルクスワーゲン(VW)が、電気自動車(EV)に明るい未来を見出そうとしている。先頃行われた記者会見で、マティアス・ミューラーCEOは新戦略「Together –Strategy 2025」を発表。10年以内に新たな電気自動車を30車種、市場投入するという構想だ。同氏は、この戦略の根幹は「失敗から学び、欠点を正し、オープンで信頼性の高い、誠意に根ざした企業風土を確立すること」にあると述べている。

この目標を達成するため、フォルクスワーゲンは主要事業を再編し、特に"E-モビリティ"に注力していく考えだ。これには現在テスラが取り組んでいるような自社によるバッテリーの生産も含まれ、2025年までに年間200~300万台のEVを販売する計画となっている。自動運転もこの戦略において大きな比重を占めており、「競争力のある自動運転システム(SDS)」を独自に開発し、10年以内に他社への提供を始めるという。

この新戦略へ投入される資本は数百億ユーロ規模になる模様で、これを捻出するには経費を削減するか収益を上げる必要がある。とりわけ大事なのは、一連の研究開発の効率を高めながら、同時に販売および管理部門のコストを下げることだろう。果たして、VWグループが抱える多数のブランドに深刻な影響を及ぼすことなく、これを実現できるかどうかは分からない。だが、同グループは「的を絞って効率を上げ、革新的かつ顧客第一主義で、持続可能性を持つこと」により、ディーゼルで失った信頼を取り戻し、「利益を生む成長」を成し遂げられると主張している。


注:この記事は米国版『Engadget』に掲載されたMatt Brian記者の記事を転載したもの。

By Engadget
翻訳:日本映像翻訳アカデミー