ハーレーダビッドソンからインスピレーションを受けたジープ「レネゲード・ヘルズ・リベンジ」
Related Gallery:Jeep Renegade Hell's Revenge

まずは写真をご覧いただきたい。そう、これはジープ「レネゲード」だ。そして、炎が描かれている。それは分かる。しかし、これを我々はどう捉えればよいのか分からない。

このワンオフモデルの名は「レネゲード・ヘルズ・リベンジ」。恐らく米国ユタ州モアブの「ヘルズ・リベンジ・トレイル」から名付けられたのだろう。フィアット元会長ジャンニ・アニエッリ氏の孫、ラポ・エルカン氏率いるガレージ・イタリア・カスタムズ(GIC)が製作したもので、ハーレーダビッドソンのバイクからインスピレーションを受けてデザインされたジープだ。

ミルウォーキーにある象徴的なバイク・メーカーのバッジを自動車メーカーが使うのはこれが初めてというわけではない。フォードは以前からハーレーと提携し、ピックアップトラックの限定モデルを作ってきた歴史がある。しかし我々の記憶では、ハーレーがジープとチームを組むのは今回が初めてだ。

ヘルズ・リベンジは、毎年恒例の「ヨーロピアン H.O.G.(ハーレー・オーナーズ・グループ)ラリー」が今年で第25回目を迎えることを記念して製作された。このラリーは、先週16日から19日にかけてスロベニアのポルトローシュで行われたハーレーダビッドソンの大きなイベントだ。ハーレーに異常なほど夢中なヨーロッパの人たちが集まるので、ジープはこれを宣伝する絶好の機会と捉え、イベントのメインスポンサーになり、このクルマを送り込んだのだろう。



ディーゼルエンジンを搭載した、このレネゲードの出来栄えには感心せざるを得ない。炎のモチーフについてはともかく、ペイント自体は間違いなく素晴らしい。フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)の公式発表によると、GICは蛍光ペイントを塗る前に4層のマット(艶消し)ペイントを施してたという。ダッシュボードにも明るく燃え上がる炎のモチーフが描かれ、シートにはFoglizzo製のナッパレザーとブラックデニムのコンビネーションが採用されている。

機能的な変更はあまり多くないが、BFグッドリッチ製のタイヤやジャッキアップされたサスペンションなどにより、ラフな路面への対応力が向上しているという。また、左右のAピラーの前には可愛らしいLEDスポットライトが装備されている。

確かに素晴らしい出来栄えである。しかし、クライスラーが最後に炎のモチーフを採用した「PTクルーザー」が辿った運命を思うと、ジープはそれを承知の上でこの最新クロスオーバー車を発表したのかとちょっと心配になるのだ。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー