【ビデオ】ロールス・ロイス、衝撃的なコンセプトカー「VISION NEXT 100」を発表
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ロールス・ロイスは6月16日、100年後の同社製車を想定してデザインされたコンセプトカー「VISION NEXT 100」をロンドンで披露した。今年になってBMW傘下の各ブランドは、それぞれ100年先を見据えた独自のコンセプトカーを発表している。BMWの「VISION NEXT 100」コンセプトは、織物のような模様が入った伸縮可能なフェンダーと、いかにも2010年代らしい4ドア・クーペの形状との組み合わせが面白かった。だが、今回発表されたロールス・ロイスのコンセプトカーは、ワールド・ソーラー・チャレンジに出場するソーラーカーの高級版といった印象だ。

正式名称は、最近のロールス・ロイスのコンセプトカーの流れを汲む「103EX」という。BMWのコンセプトカーが手堅く予測可能な未来へのビジョンを表していたのに対し、ロールス・ロイスの方は人目を引きつけるクルマでブランドの大きな躍進を掲げている。全体的な印象が皆さんの好みに合うかどうかは別として、このロールス・ロイスのコンセプトカーは、かつてBMWに在籍していたデザイナー、クリス・バングル氏がその名を世間に知らしめることになった挑戦的なスタイリングを思い起こさせる。バングル氏が手掛けた初期のクルマは激しい議論を呼んだが、103EXのくっきり刻まれたキャラクターラインが彼の嗜好を受け継いでいるのは明らかだ。このロッカーパネルのラインは、バングル氏流に表現すれば「フレイム・サーフェイス」ということになるだろう。

浮かぶようなヘッドライトと垂直に切り立ったフェンダーは、ロールス・ロイスの伝統を踏襲している。必ずしも古典的な美しさがあるわけではないが、堂々とした重厚感が漂っている。ただ個人的には、四角く平たいグリルがボディとあまり調和していないように感じる。今回のコンセプトカーは、このトレードマークのグリルをより時代に合った形に進化させる絶好の機会だったと思えるのだが。果たして100年経っても、ロールス・ロイスはこのような時代錯誤を引きずる必要があるのだろうか? それはあまりに近視眼的と言わざるをえない。




By Alex Kierstein
翻訳:日本映像翻訳アカデミー