【2016 ル・マン24時間レース】夜から朝へ 上位チームをトラブルが襲う
ル・マン24時間レースは夜から朝を迎え、その間に首位を争うチームにもトラブルが発生した。トップのトヨタ TS050ハイブリッドの6号車を追っていたポルシェ 919ハイブリッド1号車はエンジンの水温が下がらず、ウォーターポンプを替えても改善しないため再びピットに戻ってラジエターを交換する。この作業がかなりの長時間に及び、事実上優勝争いから脱落。そして序盤にターボのトラブルで遅れたアウディ R18の7号車だが、その後も駆動系に問題が発生し、トップから11周遅れ。8号車のアウディもパンク等の不運に見舞われ順位を下げる。今年のアウディはチーム・ヨーストらしからぬ苦戦ぶり。



トップのトヨタ6号車も、小林可夢偉がドライブ中にLM GT Amの1台と接触し、ボディには現在も傷跡が残る。空力にも影響があるようだ。レース開始後8時間半過ぎにセーフティカーが入ったこともあり、2位のポルシェ2号車が差を縮めてきた。一回の給油でポルシェよりトヨタの方が1周多く走れるため、ポルシェはトヨタより速いタイムで周回することで燃費のハンディを埋め合わせる。これにトヨタのもう1台、5号車も含めて3台が同一ラップ。しかもその差は10秒以内の接戦だ。今のところ"自力優勝"はこの3台に絞られたと言っていいだろう。ピットインのタイミングによって一時的にポルシェ2号車がトップを走ることもある。チェッカーフラッグが振られるとき、このタイミングならトヨタの負けだ。あと怖いのはトラブル。些細なことでも予定より多くピットに戻れば、それでだけで勝利が手中からこぼれてしまうことも有り得る。



LM P2クラスは36番シグナテック・アルピーヌがトップ。これを平川亮も乗るティリエ・バイ・TDSレーシングのオレカ05 ニッサンが追う。ひょっとしたら日本人ドライバーが2クラス制覇もあるかもしれない。



LM GTE Proは、元F1ドライバーのジャンカルロ・フィジケラらがドライブするリシ・コンペティツィオーネのフェラーリ 488GTEがリードし、その後ろにチップ・ガナッシが走らせる2台のフォード GTが続く。まだ4位のアストンマーティンにも優勝争いの権利はあるだろう。

レースは残り8時間。生き残りを賭けたレース終盤にこれから突入する。