ル・マン24時間レースの準備には、ちょっとした軍隊並みの人員が必要
つい先日まで、フランスのル・マン市郊外では650人を超えるスタッフが、一般道を世界クラスのレース場に変えるため、頑張って作業を続けていた。膨大な時間と労力が費やされるが、毎年開催されるル・マン24時間レースを成功させるためにはこれが必要不可欠なのだ。

この年に1度の耐久レースを主催するフランス西部自動車クラブ(ACO)は、その作業の全工程を公式サイトで紹介している。午前4時に一般道が通行止めになると、この大がかりなプロジェクトがスタートする。スタッフは1,500mのガードレールを設置し、さらにコースの2kmにわたるセクションにフェンスを張り巡らせ、それと並行して通常の道路標識を撤去するという。50人の電気技師がサーキットの照明をセットし、他のチームは70ものコース・マーシャルのスタンドに、パネルや消火器、コース上に撒かれたオイルを吸い取るパウダーなどを用意する。また、450人のスタッフがコース脇に配置について、不法侵入者に対し目を光らせる。

これらすべてがたった3時間のうちに行われるのだが、実はこの作業は2度にわたって繰り返す。スタッフは2週間前に実施されるテストデーで、本番当日のリハーサルを執り行うのだ。

「テストデーが終わったら、次はプラクティス・セッションが始まるまでの間、ほとんど全てを元に戻さなければならない。一般道を利用した全てのサーキットは、同じ制約を抱えている。モナコも同様だ」。サーキットのメンテナンスの取りまとめ役を務めるティエリー・モロー氏はこう語る。「私は1992年からこの業務を担当しているが、我々は常に予定通り準備ができている」。今年のル・マン24時間レースについては、こちらのページをチェックしてほしい。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー