メルセデス・ベンツ、「GLCクラス」に水素燃料電池を搭載して2017年に発売
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メルセデス・ベンツは、コンパクト・クロスオーバー「GLCクラス」に外部充電が可能なリチウムイオン・バッテリーと水素燃料電池を搭載した「GLC F-CELL」を2017年に発売すると発表した。

同社は燃料電池スタックのサイズを30%ほど小型化し、既存モデルのエンジンルームに収めることに成功したという。環境問題に敏感な人々には、燃料電池に使用するプラチナが90%削減されたという点も重要だろう。

スペックに関していうと、このGLC F-CELLの航続距離は500kmで、充電されたバッテリーのみで50kmの走行が可能(新欧州ドライビングサイクル)。水素タンクはおよそ3分間で充填が完了する。この燃料電池スタックは、カナダのバンクーバーにあるメルセデスとフォードの合弁会社が開発したものだ。メルセデスはこれまで「Bクラス F-CELL」と「シターロ燃料電池ハイブリッドバス」で合計約1,200万kmもの距離を走行した実績があり、燃料電池の性能と将来性に十分な確信が得られたと述べている。

同社がGLCクラスの水素燃料電池車を開発しているという噂は、昨年末から聞こえていた。当時の見込みでは、その価格は7万6,000ドル(約805万円)程度か、または従来型のエンジンを搭載するGLCより50%ほど高くなるだろうとのことだった。現在のところ、メルセデスから価格に関する発表はまだない。

2010年後半、メルセデスはBクラス F-CELLのリースを開始したが、月額リース料は849ドル(約9万円)と、水素の充填費や保険料込みとはいえ、安いとは言えない値段だった。この前輪駆動車には100kWの電動モーターが搭載されており、加速性能は2.0リッターのガソリン・エンジン搭載車と同等、航続距離は400㎞と発表されていた。この時、メルセデスはそれまでの15年間に、燃料電池技術に対しておよそ27億ドル(約2,650億円)ほど投資してきたと言われていた。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー