MINI CONVERTIBLE
断然、タイプ。ここ近年で稀に見るド・ストライクのタイプ。いや、ディーン・フジオカのことじゃない。まあ、それも語り出したらだいぶアツくなれそうなのだが、今回の論点は新世代のMINIである。いやこの洗練、マジでイケメンなだけじゃなくマルチリンガル、しかも愛妻家ときているディーン氏になぞらえられなくもない。とにかく新型MINIってば全方位的にスンバラシイのであるからして、いつも乗るたびに激しくハートを揺さぶられるのだ。

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ルックス、使いやすさ、質感、走り。
ペンタゴンチャートで完璧な五角形を描くに近い、平均点の高さをどのモデルでも必ず実感することが出来る、名車だと思う。

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そんな新世代のMINIファミリーに、新しいラインナップが加わった。オープンルーフの「MINIコンバーチブル」である。

MINI COOPER CONVERTIBLE
ダウンサイジングターボが搭載された現行のミニが東京モーターショーで日本に公開されたのは2013年のこと。そして、昨年(2015年)の東京モーターショーで公開されたのが、この「MINIコンバーチブル」だった。
ショーでは西海岸風のサーフルックを思わせる爽やかな演出に加え、お馴染みの女性モデルのみならずイケメンモデルまで横に添え、その彼がことのほかタイプだった...っていうのはどうでもいい話ですね、すみません。ともかく、車両の横にカップルを配することで、爽やかなライフスタイル感を存分にアピールして来場者の目を惹いた。
果たして、それ以来久しぶりに対面した「MINIコンバーチブル」はやっぱり、ショーでの演出どおり、底抜けにハッピーなイメージだった。

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なんでMINIの屋根が開いただけでこんなにガラっとイメージが変わるんだろう!
試乗車に用意された美しいレザー内装(ステッチが凝っていてかなり上質!)と、外装色(カラーバリエーションの豊富さが魅力!)とのコントラストも手伝って、そこはまさしく西海岸!的な、どことなくノスタルジックなムードまでもを漂わせるアイコニックな仕上がりになっている。

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エクステリアではやはりルーフに目が行く。
電動式のルーフは、ルームミラー上部に配されたトグルスイッチを操作することで開閉が可能。所要時間はわずか18秒で、前席の上部だけを開けるサンルーフ機能も搭載された。全開にするのは髪も乱れてイヤだけど、ちょっと外の空気を感じたい、というときには便利。

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さらに、今回の試乗車には「MINI YOURS」というデザインプログラムを採用した車両を用意していただいたのだが、これはまるでビスポーク=オーダーメイドのように自分のMINIをカスタマイズできるというもの。MINIは豊富なオプションが用意されていることも魅力なのだが、もっとシンプルに、もっとわかりやすくドレスアップを楽しめるようになったのだ。

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たとえば先述のゴージャスなレザーシートにカフスボタンをつけたり、ユニオンジャックのレザークラフトをヘッドレスト裏にあしらったりするシートデザインや、ダッシュボードの材質、ボディーカラーに18インチのアロイホイールと、どれをどう選んでも、もしくは選ばなくてもそれはオーナーの自由なのだが、このユニオンジャックを織り込んだヘリンボーン柄ソフトトップはきっと多くのユーザーが心を奪われると思う。
ちなみに、後述する丸いリングの中の「ミニ・コネクテッド」には、オーナーがどれだけルーフをオープンさせて走ったか、その累積時間が表示されるという、遊び心も用意されている。

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さて、今の世代のMINIになって、最も魅力的になったと思うのは、実は使い勝手の部分だ。それはMINIの世界観を凝縮したインテリアデザインとも深く共通していて、ようやく今の世代で日本導入のMINIはパッケージを完成させたのだと感じている。
もちろんそれは「MINIコンバーチブル」だって変わらない。先代に比べ、まるで子供と大人か?!ってくらいに成熟を遂げた。

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まず、乗り込んですぐに視線を捉えるのがインパネのど真ん中にど~んと置かれたリング状のインターフェース「ミニ・コネクテッド」。
この中には様々な情報が凝縮されているのだが、ナビももちろんその一つだ。

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BMWとシステムを共通するこのナビは、センターコンソールのシフトノブ後方に置かれたダイヤル、もしくはスイッチの集合体でコマンド出来るというもので、ドライバーは運転中、シートから背中を持ち上げることなく目的地の入力などが可能だという点はものすごく利便性が高い。さらに言うなら、映し出される文字のフォントがめちゃくちゃキレイ。今やインターフェースの文字がきれいというのは、オシャレ要素を決定づける、大事な要素だとしみじみ実感する。

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また、このリングの周囲にはチューブ状のライトが仕込まれていて、ドライブモードやアクセルの開度に合わせて、色をほわ~んと変えて行く。これもなかなかユニークなインジケーションである。

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その「ミニ・コネクテッド」の下にお行儀よく並んで配置されたトグルスイッチ類の真ん中に、エンジンスタート/ストップボタンがある。
押し下げると、ボウン!となかなかにいい音がドライブへの期待を煽る。

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試乗したのは「MINIクーパーSコンバーチブル」、2リッター直4ターボに6速ATが組み合わされたもの。最大出力は192psを5000rpmで、最大トルクは280 Nmを1,250 - 4,600 rpmで発生させる、スポーティーな諸元を持つ。

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重厚感あるペダルを踏みこむと、本当にいい音!直4エンジンだというのにまるでV6のような野太いサウンドが響き、そのサウンドにまけないトルクフルな加速が意のままに始まって、ドライバーを先へ先へと誘い出す。このトルクの膨らみはさすが2リッターターボの懐の深さだ。

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コーナリングも鮮やか。ココ、最もMINIらしさを残す、クイックな味付けがなされている。ハンドル操作に対してクイクイと鼻先がコーナーの先を目指す、エキサイティングなフィールは感涙もの。しかし、それをグッと粘るようなしなりでサスペンションが受け止めて、新世代のMINIらしいコンフォートさはしっかりと感じられるしくみだ。吸い付くようなオンザレール感覚を、フラットなキャビンで味わえる、美味しいトコ取りみたいな贅沢を漂わせている。

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正直このあたり、アニキであるBMWの下位グレードあたりは喰ってしまうくらいに絶妙な味付け。まあ、1シリーズが298万円からで、この「MINIクーパーSコンバーチブル」が397万円だから価格面でもビビるくらいの差があるのだけど、とにかく走りの質感は申し分なし。これほどまでに心トキメかせる2リッターターボは他にないかもしれない、ってくらい気に入ってしまった。

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さて、コンバーチブルならではの風の巻き込みは、まあ、こんなもんかなという感じ。
風だまりがステアリングを握る手の甲あたりにできて、冬場はやや寒いかもしれない。髪の巻き上げもそこそこにある。時速100㎞を越えたら巻き上がった髪の毛がメドゥーサみたいに大変なことになるから、高速道路ではサンフールを開けるにとどめたほうが、助手席の彼女から不満が漏れることはないと思う。

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ちなみに、ルーフを全開にすると、折りたたまれたルーフのせいで後方視界はほぼゼロになる。こちらも色々気を付けて欲しい。

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このフェーズに入り、ようやくMINIはMINIらしくあらねばならないという呪縛から完全に逃れて、BMW MINIとしての自由な翼を手に入れたような気がする。いや、これまでのゴーカートフィーリングといわれた旧世代のMINIを上手に昇華させたというほうが近いか。

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MINIの世界観はそのままに、さらにクルマとして洗練に磨きがかかったこのあか抜けたフィールは、魅惑以外のなにものでもない。実際だいぶ欲しい。

■MINI JAPAN 公式サイト
http://www.mini.jp