【ビデオ】新生『トップギア』より「ジェレミー・クラークソンがDHLの箱の組み立てに苦戦する映像の方が面白い」とネットの声
英国BBC『トップギア』の司会者をクビになったジェレミー・クラークソンが、大手運送会社DHLの配送用ボックスの組み立てに奮闘する映像はもうご覧になっただろうか? 地味な面白さがあり、この映像をしきりに誉めている記事も多く上がっている。しかしこれが、司会者が刷新された現在の『トップギア』より面白いという意見は少々言い過ぎだろう。


ところが、このクラークソンの映像に付いたYouTubeのコメントが、そういう意見で盛り上がっている。総合エンタメ情報メディア『MSN Entertainment』によれば、このショートビデオを見た多くの視聴者たちが「『トップギア』の新シリーズより面白い」と感じているというのだ。YouTubeのページには、「このボックスはマット・ルブランより笑える」というコメントや、たった3分22秒の映像にも関わらず、すでに2時間分放映されている『トップギア』より爆笑したという感想も書き込まれている。また、中には「この映像の再生回数が300万回に達したら面白いだろうな。そうすれば、新生『トップギア』の最新エピソードの視聴者数を正式に超えることになる」とのコメントもあったと、同記事では報じている。

だが、この映像にクルマは出てこないし、クルマについての情報すらない。それどころか、番組としての体裁も取られていない(ジェームズ・メイのカメラワークは明らかに改善の余地がある)。要するに『トップギア』との比較対象になっているのは、その出演者たちの魅力なのだ。もちろん、ちょっとしたヘマをやるクラークソンたちは最高に面白い。しかし、これを自動車番組と比較しても意味がない。

数字が好きな方にお伝えすると、YouTubeに表示される数字はファンたちのコメントを裏付ける結果となっている。クラークソンたち、新番組『The Grand Tour』のチームによるDHLのボックス組立てビデオは6月6日にアップされ、6月14日の時点で再生回数は160万回を超えている。高評価と低評価の割合はおよそ78:1だ。これに対し、6月3日に公開された『トップギア』第2話予告映像の再生回数は約22万回、高評価と低評価の割合はおよそ1:7となっている。ちなみに、本記事に箱の組立てビデオを載せているのは、視聴をお勧めしている理由からではないことをここに言い添えておこう。

注意しておきたいのは、YouTubeの評価は一般的な評価の基準にはならないということだ。ここに寄せられたコメントはあくまでも"野次馬的意見"であり、そういうものが何かの変化に対して既知のものを"正義"、新しいものを"悪"と捉え徹底的に否定するのは往々にしてよくあることだ。

今回のニュースは、クラークソンやハモンド、メイには朗報であり、『トップギア』にとってはまたやっかいな障害が増えたというところだろう。確かに、新生『トップギア』は素晴らしいとは言い難いが、クラークソンたちの『The Grand Tour』が公開されるまで公平な比較はできない。だからこそ、クラークソンが箱を組み立てている間に、エヴァンスたちには番組が直面している様々な問題の解決に勤しんでもらいたいものだ。




By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー