新興EVメーカーのファラデー・フューチャー社が、フェラーリの元重役を雇用
米国の新興電気自動車(EV)メーカー、ファラデー・フューチャー(Faraday Future、以下FF社)が、そのエグゼクティブの座に重要人物を招き入れた。ある情報筋が米国版Autoblogに語ったところによると、フェラーリの元重役、マルコ・マティアッチ氏を雇用したというのだ。米国の経済情報サイト『Business Insider』もこの動きを伝えている。

マティアッチ氏がFF社でどのような地位に就くのかは明らかになっていないが、同氏はフェラーリで優れた業績を残した人物だ。2006~2014年の間、フェラーリ北米部門及びアジア・パシフィック部門の責任者を務めている。だが、モータースポーツの分野では成功したとは言えない。マティアッチ氏は2014年4月、スクーデリア・フェラーリのチーム代表としてステファノ・ドメニカリ氏の後を引き継ぎ、F1コンストラクターズ・ランキングでメルセデス・ベンツレッドブル、ウィリアムズに次ぐ4位という結果を残したが、スクーデリア・フェラーリはこれに満足せず、マティアッチ氏はフェラーリを辞任している

FF社が他の自動車メーカーから有能な人物を引き抜くのは、これが初めてではない。同社はフォードGMBMWからも人材を雇用しており、特にイーロン・マスク氏率いるテスラから才能の引き抜きに成功している。同社は先月にもテスラの規制関連業務の部長で次席法務顧問だったジェームズ・チェン氏を招き入れたほか、FF社の製造部門のグローバル・バイスプレジデントに、テスラで「モデルS」生産部門の責任者だったDag Reckhorn氏を抜擢。4月にはテスラのグローバル・サプライヤー工業部門のディレクター、Andrew De Haan氏をネバダ州ラスベガスの工場を任せるために雇い入れている。また、テスラのマスク氏が同じくCEOを務める宇宙開発ベンチャー、スペースXの人材までFF社が引き抜いていると、『Business Insider』は報じている。同社の雇用は、今後ますます増加するだろう。FF社の公式サイトでは現在、勤務地となるカリフォルニア州のオフィスに、車両の安全性から自律駆動、商品企画といった多種多様な職種の人材を募集中だ。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー