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メルセデス日本は6月2日、東京都内で3台の新型オープン・モデルを発表した。そのうち2台はマイナーチェンジなので後ほどご紹介するとして、中でも初登場となったのが44年ぶりに復活した4座の高級コンバーチブル、「Sクラス カブリオレ」だ。

1961年に発売されたW111型以来となるSクラスに追加された新型カブリオレは、昨年秋のフランクフルト・モーターショーでデビュー。その名前が表すように、6代目Sクラスをベースに一足早く誕生した2ドア・クーペのルーフを切り取り、エレガントな開閉式ソフトトップを備えたモデルである。



遮音性や耐候性に優れる三層構造の「アコースティックソフトトップ」は、センターコンソールのスイッチを押せば、50km/h以下なら走行中でも約20秒で開閉が可能。駐まっているときはリモコンキーで車外から操作することもできる。オープン時にはトランク内で自動的に展開するラゲッジカバーに格納されるので、たとえ閉めているときに砂埃を浴びていたとしても、トランク内の荷物を汚すことはない。このソフトトップはブラック、ダークブルー、ダークレッドの3色が用意され、ボディ・カラーやインテリアとコーディネートが楽しめる。この日の展示車は眩しい白のボディとレザー・シートに落ち着いた青い幌という組み合わせだった。




左右独立調整式のエアコンが、ルーフの開閉や外気温に応じて自動的に車内の温度を調整するだけでなく、前席のヘッドレスト下部から温風が吹き出す「エアスカーフ」が標準装備されているので、冬でも天気が良ければ快適なオープンエア・ドライブを楽しめるという。ステアリング・ホイールやセンター・アームレスト、ドア・アームレストにはヒーターも内蔵されている。フロント・ウインドシールド上部のディフレクターと、後部座席後方に備わるドラフトストップは、不快な風の巻き込みを低減する。走行中に規定値を超えるボディの傾きや衝撃をセンサーが感知すると、後部座席のヘッドレスト後方からオートマティックロールバーが瞬時に上昇し、高強度のAピラーと共に万が一の横転時にも乗員の生存空間を確保する。



ソフトトップを閉じていると、「ドロップライン」と呼ばれる伸びやかな車体にルーフの低さが際立つが、実寸はクーペとほぼ同等(モデルによって3mm低い〜5mm高い)。メルセデスによれば、車両重量もボディシェル・コンポーネントの約60%を共有するSクラス クーペ並みのレベルに抑えられているという。専用品となるリア・バルクヘッドがアルミニウムとマグネシウム製で、リア・フロアにもアルミニウムを採用するなど、軽合金の使用比率が高まっているためだ。なお、日本仕様は納車が10月以降ということで、まだ正確な車両重量の数値は明らかにされていない。




パワートレインのラインアップは概ねSクラス クーペに準じたものだが、"メルセデス・ベンツ"のS カブリオレは4,663ccのV型8気筒DOHCツインターボ(最高出力455ps/5,250〜5,500rpm・最大トルク71.3kgm/1,800〜3,500rpm)と9速ATを搭載する「S 550 カブリオレ」のみで、消費税込み価格は2,145万円。あとの2モデルは高性能な"メルセデスAMG"バージョンとなる。4輪駆動の「メルセデスAMG S 63 4MATIC カブリオレ」は、5,461ccのV8DOHCツインターボ(最高出力585ps/5,500rpm・最大トルク91.8kgm/2,250~3,750rpm)と7速ATを搭載し、価格は2,750万円。トップ・グレードの「メルセデスAMG S 65 カブリオレ」には5,980ccV型12気筒SOHCツインターボ(最高出力630ps/4,800〜5,400rpm・最大トルク102.0kgm/2,300~4,300rpm)と7速ATが搭載されている。こちらの価格は3,417万円。


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さらにもう1モデル、オープンカーの誕生から130周年、ということは自動車の誕生130周年を記念して(人類史上初の自動車にはルーフがなかったので)、特別限定車「メルセデスAMG S 63 4MATIC カブリオレ エディション 130」の日本導入も発表された。通常の塗料の1/3〜1/10という細かな粒子を用いたきらびやかな「アルビームシルバー」のボディ・カラーと、ベンガルレッド/ブラックのナッパレザー・インテリアを与えられたこの特別仕様車は、世界限定130台のうち8台が日本で販売されるという。価格は3,215万円。



いずれも注文受付は6月2日からすでに始まっている。秋に爽やかな日射しの中をルーフを開けて走りたい方は、お早めにお近くのメルセデス・ベンツ正規販売店まで。


メルセデス・ベンツ日本 公式サイト
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