米国カリフォルニア州、水素ステーションの建設が計画通りに進まず
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南カリフォルニアを拠点とする水素燃料小売り会社のファーストエレメント・フューエル社は、2015年内でカリフォルニア州に19カ所のステーションを操業する予定だったが、その目標達成は2017年前半になると発表した。

自動車メディア『Automotive News』によると、ヒュンダイ米国法人の副社長やゼネラル・モーターズ(GM)のグローバルマーケティング責任者という経歴のジョエル・イワニック氏がCEOを務める同社は、備品調達や許可申請の兼ね合いで、多くの「True Zero」水素燃料ステーションの建設に遅れが生じたと述べている。現在、カリフォルニア州では15カ所のTrue Zero水素ステーションがすでに稼働しており、そのほとんどがロサンゼルスとサンフランシスコ湾のあたりに集中している。同州にある他社の小売り水素ステーションすべてを合わせても2倍にあたる設置数だ。

True Zero水素ステーションは、長年操業されてきたガソリンスタンドをリニューアルして建設されている。新設するよりも手間が省けて、コストも少なく済むからだ。2014年後半、ファーストエレメント・フューエル社はカリフォルニア州全域に水素ステーションを設置するため、燃料電池自動車「クラリティ」を製造しているホンダから融資を受ける契約を交わしていた。ホンダからの受け取り額は総額1,380万ドル(約15億円)。また燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」を製造するトヨタからも約700万ドル(約7億6,000万円)の資金提供を受けており、さらにカリフォルニア州エネルギー委員会(CEC)から2,760万ドル(約30億円)の助成金を得ている。True Zeroのウェブサイトによると、さらにサンディエゴとタホ湖の北側に位置するトラッキーにも新たに水素ステージョンを設ける予定だという。

さて、このような水素ステーションを必要とする燃料電池自動車は現在どのくらい走っているのだろう? これまでにトヨタはカリフォルニア州でミライを210台販売しており、ヒュンダイは約100台の燃料電池自動車「ツーソン」をリース契約で同州に送り出している。ホンダのクラリティは出遅れたものの、今年末に販売が開始される予定だ。

その一方、カリフォルニア州で計画されていた水素ステーションのインフラ整備は、構想から大きな隔たりが生じてしまった。2004年、当時のアーノルド・シュワルツネッガー州知事が推し進めていた「水素ハイウェイネットワーク・イニシアティブ」では、2010年末までに州内の主要なハイウェイ沿いに20マイル間隔で水素ステーションを設置し、合計で約150~200カ所に建設することになっていた。しかし、結局この計画にあてた州の予算は使い果たされ、現在では20数カ所の水素ステーションのみが稼働している状況となっている。米国エネルギー省の記録によると、現在、米国内には26カ所の水素ステーションが操業しており、カリフォルニア州に23カ所、コネティカット州、マサチューセッツ州、サウスカロライナ州にそれぞれ1カ所ずつ設けられている。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー