BMWが「825」「830」「850」「M8」など「8シリーズ」に関する名称の商標登録を申請
自動車業界に流れる噂には波がある。噂や伝聞を耳にしたあと何カ月も音沙汰がないかと思えば、突然、勢いを増して新たなニュースが舞い込んできたりするものだ。今回、BMW「8シリーズ」に関する噂が、まさにそのような形で我々の元に届いた。今年の2月にお伝えした、"2020年に8シリーズが復活する"という噂の続報が、急に具体的な色合いを帯びて飛び込んできたのだ。

英国の自動車メディア『Auto Express』によると、BMWは将来的な新型車に関係すると思われる一連の数字の商標登録を申請したという。その数字とは、「825」「830」「835」「845」「850」「860」に加えて、「M850」と「M8」も含まれる。『Auto Express』では、「7シリーズ」がメルセデス・ベンツ「Sクラス」のセダンと張り合っているのと同様に、新しい「8シリーズ」は「Sクラス クーペ」のライバルになりそうだと伝えている。北米やアジアより幅広い車種が展開されている欧州市場でさえ、Sクラス クーペのラインアップは、6気筒の「S 400」、8気筒の「S500」(北米や日本市場では「S550」)と「AMG S 63」、そして12気筒の「AMG S 65」だけだ。仮にBMWが前述の数字を全て使用するとなれば、8シリーズはより一層幅広いパワートレインのラインアップを揃えることになり、そのうちの825、830、835の3モデルは、メルセデスのベースモデルであるS 400より安価になる可能性がある。しかし、これらの商標登録申請の影には、ラグジュアリー・クーペの開発や市場に対するBMWの大きな方針変更が隠されているという。

BMWは新戦略の下、「6シリーズ」による大型グランドツアラーの展開は撤回し、8シリーズにその場所を譲ろうと考えているようだ。そして6シリーズの名前は、「メルセデスAMG GT」やポルシェ「911」に対抗する役割を新たに担うモデルに与えられることになる。『Auto Express』によれば、911には好きなようにさせていたBMWも、AMG GTが成功を収めると、黙って見ているわけにはいかなくなったということらしい。これはつまり、より軽量で、よりホットな、2シーターの6シリーズが登場することを意味している。喜ばしい話だ。

8シリーズに関する噂は、先代のE31型(写真)が生産終了となってからというもの、今まで何度も浮上していることを考えると、今回の話も鵜呑みにするわけにはいかない。しかし、『Auto Express』の記事には大いに信憑性が感じられることも確かだ。今後のBMWの動きに注目しておこう。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー