フォルクスワーゲンも巨大電池工場の建設を計画?
テスラの巨大電池工場は「ギガファクトリー」という名前で呼ばれているが、そのドイツ版ができるらしい。だが、果たしてフォルクスワーゲン(VW)はディーゼル排出ガス不正の問題が一段落した後、この巨大電池工場に投資する余裕があるのだろうか。それが明らかになるまであと数週間かかる。

ドイツの経済紙『Handelsblatt(ハンデルスブラット)』は先日、VW社の事情に詳しい人物からの情報として、この欧州最大の自動車メーカーが数十億ユーロをかけてバッテリー製造工場の建設を計画していると報じた。詳細は6月22日に行われる同社の年次総会後に発表される模様だ。どうやら自社の電気自動車やプラグインハイブリッド車のバッテリーをパナソニックやサムソン、LG化学などから購入する代わりに、自ら製造してしまおうと考えているようだ。

数年前からVWは、プラグイン車の製造を拡大することをほのめかしていた。そんな中、昨年の9月にディーゼル排出ガス不正問題が発覚、世界中で販売された同社の11もの車種に排ガス検査をクリアするための不正ソフトウェアが使用されていたことから、民事制裁金など180億ドル(約2兆円)以上もの対応費用を負担する可能性がある。こうなると、ディーゼルに代わるものを製造したい思っても仕方がないだろう。

今年2月には、VWが1回の充電で300kmを走行可能な電気自動車の開発に取り組んでいるというニュースが報じられた。グループ内のどのブランドから発売されるかは不明だが、航続距離を見る限りテスラの「モデル3」には及ばない。また4月には、ドイツのドレスデンにある「ガラスの工場」がリニューアルオープンし、50の体験型アトラクションや「スポーツクーペ コンセプト GTE」などを展示する施設に生まれ変わった。かつてこの建物では高級セダンの「フェートン」が製造されていたが、不採算だったこのモデルの製造は終了となり、工場は昨年閉鎖されていた。VWは現在、欧州市場向けに8車種のプラグインハイブリッドまたは電気自動車を生産しており、2020年までに20車種を追加する計画だという。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー