この1947年型シボレーはピックアップ・トラック? それともスポーツカー?
従来のジャンル分けではどこに属するか分からないような自動車が、最近は非常に増えている。例えば、ホンダ「クロスツアー」はワゴンなのか、それともSUVなのか? さらに言えば、日産「ムラーノ・クロスカブリオレ」はどのカテゴリーに分類すればよいのだろう?

こりように、ジャンルが曖昧なクルマやトラックはたくさんある。今回ご紹介するのは、メーカーで製造されたクルマではないが、定義するのに頭を悩ませる1台だ。

ミズーリ州にあるこの壮大な創造物は、まるで狂気の科学者による実験から生まれたモンスターのようだ。シボレーの1947年型ピックアップトラックと、1995年型「マーキュリー クーガー」、そのほか様々なクルマから流用した部品を掛け合わせたこの畏るべきトラックとスポーツカーのハイブリッドには、イカしたウイングとV8エンジンが搭載されている。そして興味深いことに先日オークション・サイトのeBayで売りに出され、7,200ドル(約80万円)という金額で落札された。



一体なにをどのようにつなぎ合わせたのだろうか。サイトの説明文によれば、後部を切り離された1947年型シボレーのピックアップ・トラックのキャビン(ルーフはすでにチョップトップされていたという)は、古い塗装を剥離して研磨した後、地の金属の上にクリアコートが塗られた。そこにシボレーの1995年型「S10」ピックアップトラックのフロントエンド部分を溶接し、ビルシュタイン製ダンパーとローダウン・スプリングを組み込んで車高を下げている。

エンジンは合体させたどちらのトラックのものも使わず、2005年型シボレー「タホ」の5.3リッターV8エンジンが、GM製「ターボ400」オートマチック・トランスミッションと共に搭載されている。

車体後部はさらにユニークだ。カッパー(銅色)のパール塗装が施された鋼管フレームが、クーガーから移植したリアの独立懸架式サスペンションとレーシーなスポイラーをつなぎ、燃料タンクを守る役目を果たしている。その上にはラジエターとファンをマウント。なぜだか分からないが、とにかく美しく見える。



インテリアには、このラットロッドのレース志向が大いに反映されている(バーンアウトの大会と、オートクロスの大会で優勝したことがあるという)。ハーネスの付いたレーシング・シートが2脚と、ドリフト用ブレーキ、脱着式ステアリング・ホイール、油温計と水温計付タコメーターを装備するが、奇妙なことに速度計はない。シフトレバーはモンキーレンチで、シフトブーツの代わりにクラウンローヤル(カナディアン・ウイスキーのブランド)の袋が付けられている。

4台のクルマ(カマロのタイヤを入れたら5台)からパーツを寄せ集めたフランケンシュタインのようなこのクルマは、まさにつぎはぎだらけの最高傑作だ。読者のみなさんはどう思われるだろうか?

注:この記事は『BOLDRIDE』に掲載されたZach Doell記者による記事を転載したもの。


By BoldRide
翻訳:日本映像翻訳アカデミー