人気米国ドラマ『マッドメン』の主人公が乗っていた1964年式「インペリアル・クラウン・コンバーチブル」がオークションに
1960年代ニューヨークの広告業界を描いた米国AMC制作の人気TVドラマ『マッドメン』をご覧になっている方は、日本でも多いのではないだろうか。ジョン・ハム演じる主役ドン・ドレイパーの行動はいけ好かないが、彼が乗る1964年型「インペリアル・クラウン・コンバーチブル」は実に素晴らしい。クライスラーがインペリアル・ブランドで1964年にわずか922台のみ製造したドロップヘッドタイプのうちの1台だ。このクルマが、『マッドメン』の撮影で使われた小道具のオークションに出品される。

同じく登場人物のロジャー・スターリングが使っていたレイバンのサングラスや、ドレイパーが読んでいたダンテの『新曲 地獄篇』と並んで、このインペリアルは間違いなく番組を代表する小道具の1つだろう。オークションのサイトによると、現存するのは200台足らずで、ハリウッドで使われたという経歴を抜きにしても、とてつもなく希少なクルマであるということだ。

ボンネットの下には413キュービックインチ(6.8リッター)のV8エンジンを搭載し、3速「トルクフライト」オートマチック・トランスミッションがこれに組み合わされる。1960年代の大型高級車らしく、このインペリアルもパワーステアリング、パワーブレーキ、パワーウィンドウを装備する。ルーフさえ電動開閉式だ。オークション・サイトによれば、ドレイパーのコンバーチブルは外装が20年前に1度だけ塗り替えられており、ローマンダークレッドから、現状のカリフォルニアレッドへ変えられたという。内装はカーペットだけが新しくなっている。

ドレイパーのインペリアルがオークションに出品されるのは今回が初めてではない。2015年2月には、パームスプリングスのオークションで、わずか2万3625ドル(約260万円)で落札されている。それから1ヶ月も経たないうちに、セントルイスのディーラーがオークション・サイトのeBayに3万9,900ドル(約440万円)で出品した。ネット上からは長らく消えていたため、今回のオークションに出品される前に落札されたかどうかは分からない。それはともかく、生産台数が1,000台未満、現存するのは200台足らずと非常に希少で、さらに大人気TVドラマへの出演経験があり、にもかかわらずこれまで比較的手頃な価格で取引されてきたこの大きな60年代の高級コンバーチブルは、入札を検討してみる価値があると言えるだろう。オークションは6月1日から15日まで行われる予定だ。気になる人はこちらのサイトをご覧いただきたい。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー