2016 MotoGP 6 Italian GP at Mugello
第6戦イタリアGPの決勝レースは22日、ムジェロ・サーキットで行われ、ポイントリーダーのJ・ロレンソがM・マルケスに僅少で競り勝ち、前戦フランスGPに続き、2戦連続3勝目。最高峰クラスで43勝目、当地で2年連続6勝目、キャリア通算64勝目を挙げ、キャリア通算140度目の表彰台を獲得した。

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また、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームとして、2002年に始まった近代4ストローク・マシンによる最高峰クラスでの100回目の記念すべき勝利となった。

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地元のV・ロッシ(ヤマハ)がポールポジションスタートとあって、黄色い声援とフラッグがはためく中レースはスタート。

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2列目5番グリッドからスタートしたJ・ロレンソが絶好のスタートを切ってホールショット。次いで、ロッシ、A・エスパルガロ(スズキ)、M・マルケスと続き、3周目の1コーナーで、ロッシがロレンソのインに飛び込み一瞬トップに浮上するもはらんでしまい、ロレンソが再びトップに。

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一方3位争いをしていた、マルケスがエスパルガロを抜いて3番手に浮上。レース中盤になり、ヤマハの2人の背後に迫り、ロレンソ、ロッシ、マルケスでトップグループを形成するも、9周目に入って、ロッシがエンジントラブルによってリタイア。その後、最終ラップまでの間にマルケスがロレンソとの差をじわりじわりと詰めていった。

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また、フロントローの3番グリッドからのスタートとなったものの、スタートに失敗し下位に沈むも、単独で3位を走っていたA・ドヴィチオーゾ(ドゥカティ)に終盤に追いつき、4位に浮上。17週目でドヴィチオーゾがコーナーではらむミスを犯した隙に、その後ろを走っていたD・ペドロサ(ホンダ)と共に前に躍り出て、ペドロサと3位争いを繰り広げるも、ストレートのパワーが圧倒的に強かったドゥカティ機を駆るイアンノーネが3位をキープ。

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最終ラップに突入し、2番手を走っていたマルケスが、コース前半のS字区間でロレンソをパス。さらに、コース後半でロレンソがマルケスに再びバトルをしかけるも、マルケスはクロスラインでパスするという、激しいバトルが繰り広げられた。最終コーナーをマルケス、ロレンソの順で迎え、マルケスの優勝が決まったかと思われたが、最終コーナーからのストレートで、マルケスのスリップから抜け出したロレンソがゴールライン直前で逆転し、わずか0.019秒差でロレンソが優勝を飾った。

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これによりポイントランキングは、1位ロレンソ(115ポイント)、2位マルケス(105ポイント)、3位ロッシ(78ポイント)、4位ペドロサ(66ポイント)、5位M・ビニャーレス(スズキ)(59ポイント)となった。

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優勝 J・ロレンソ選手談(Movistar Yamaha MotoGP)
予想外の展開になった。予想していたのは、たとえばイアンノーネやヴィナーレス。彼らが今回とても速いペースを見せていたので、最後まで優勝争いに絡んでくると思っていたんだ。ところが最終的にはやはりマルクが残った。プラクティス中はそれほど速いようには見えなかったのに、今日はずっと僕の後ろについてきた。何とか引き離そうと激しくプッシュして、僕はエネルギーをかなり使ってしまったんだ。彼のほうは僕の後ろで体力を温存しているので、最後の戦いは厳しい状況になってしまうだろうと考えていた。実際、彼はとてもパワフルだったけれど、幸運なことに、今回は僕のエンジンのほうが優っていたんだ。彼に抜かれたときには、このまま負けてしまうと思い、ちょっとクレイジーなオーバーテイクも試みた。これは2005年、250ccクラスでデ・アンジェリスに対して行ったもので、あのときの記憶があったので、「同じことができないはずはない」と自分に言い聞かせた。そして実行し、パスに成功した。でもその後ではらんでしまって、すぐに抜き返されてしまったんだ。最終コーナーの進入でもう一度仕掛けたが、彼はドアをぴたりと閉めて通してくれない。だからもしも僕がブレーキを放していたら、たぶん接触し、ふたりとも転倒ということになってしまっただろう。そこでここは2位に下がることに決めて、最終コーナーでスピードをいっぱいに溜め、その出口でスリップストリームを使うことにしたんだ。コーナーを立ち上がったあとも負けたと思っていたが、僕のマシンが彼をしっかりとつかまえていてくれた。本当に信じられないような勝利だったよ。Moto3では、このようなレースをたびたび見るが、MotoGPではなかなかないこと。今日、もしもロッシやイアンノーネと戦っていたら、僕は勝てなかったと思う。クレイジー・バトルだった。

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2位 M・マルケス選手談(Repsol Honda Team)
今日はいいレースができました。トップにかなり近づけたし、最後は表彰台に上がれました。ポジティブなことです。しかし、スリップストリームを使っても、ホルヘ(ロレンソ)選手をオーバーテイクできませんでした。レースウイークを通して加速とトップスピードに苦しみました。今日はベストを尽くしました。本当に全力を尽くしました。優勝するために何度かリスクを負いましたが、ホームストレートで、ホルヘにスリップストリームを使われてパスされました。まだ加速が足りないので、引き続き取り組まなければなりません。Hondaは日本で一生懸命がんばっています。僕たちはサーキットで一生懸命がんばっています。次のレースに向けて一歩前進できるようにがんばります。

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3位 A・イアンノーネ選手(Ducati Team)
素晴らしいリカバリーで、トラックでは誰よりも速かったのはすごく嬉しいけど、良いスタートが切れなかったことが残念。もし、上位陣に近づけていたら、優勝争いができたかもしれない。A・ドビツィオーソに追いついて2度ほど抜き合った。そこで少しタイムロスしてしまい、前の2人を捕まえる機会を失ってしまった。週末を通じて、僕は速かった。これは僕がライダーとして大きく成長し、バイクは戦闘力があることを意味する。2週間後のバルセロナでは、さらに良くなるようにトライしたい。

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DNF V・ロッシ選手談(Movistar Yamaha MotoGP)
非常に残念な結果。決勝中にトラブルが起こるのは、いつだってとても悔しいことなんだけれど、今回は地元ムジェロで、僕のファンが大勢見に来てくれているからなおさらだ。あの瞬間までは絶好調でスピードも十分にあった。好スタートを切って、ちゃんと上位につけていたんだ。フィーリングも良かったしペースも良かったから、優勝を狙えると思っていたよ。さらには、このノーポイントがチャンピオンシップに大きく影響してしまったことも本当に残念。ロレンソとマルケスが1位と2位になったので、かなり差がついてしまったからね...。でもそうしたなかにも収穫はあったと思っているよ。今回はウイークを通じてずっと好調。決勝も勝利を目指して戦った。だから今は、次のカタルニアに目を向けているよ。あそこも大好きなコースのひとつなので、きっといい戦いができると思う。あと10日待たないとね。

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​★第6戦 イタリアGP 決勝リザルド
1.ホルヘ・ロレンソ(Movistar Yamaha MotoGP)41'36.535
2.マルク・マルケスRepsol Honda Team)41'36.554
3.アンドレア・イアンノーネ(Ducati Team)41'41.277
4.ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)41'41.445
5.アンドレア・ドヴォチオーゾDucati Team)41'42.791
6.マーベリック・ビニャーレス(Team SUZUKI ECSTAR)41'45.205
7.ブラッドリー・スミス(Monster Yamaha Tech 3)41'49.875
8.ダニロ・ペトルッチ(OCTO Pramac Yakhnich DUCATI)41'51.133
9.アレックス・エスパルガロ(Team SUZUKI ECSTAR)41'55.178
10.ミケーレ・ピロ(Ducati Team)41'58.833
11.カル・クラッチロー(LCR Honda HONDA)42'04.471
12.ヘクトル・バルベラ(Avintia Racing・DUCATI)42'12.247
13.ユージーン・ラバティ(Aspar Team MotoGP・DUCATI)42'14.567
14.ステファン・ブラドル(Aprilia Racing Team Gresini)42'16.629
15.Pポル・エスパルガロ(Monster Yamaha Tech 3)42'36.346
16.ヨニー・エルナンデス(Aspar Team MotoGP・DUCATI)42'40.932
-------DNF
ヴァレンティーノ・ロッシ(Movistar Yamaha MotoGP)15 laps
スコット・レディング(Pramac Yakhnich・DUCATI)15 laps
ジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS・HONDA)
アルバロ・バウティスタ(Aprilia Racing Team Gresini)
ロリス・バズ(Avintia Racing・DUCATI)

■ヤマハ発動機 公式サイト
http://www.yamaha-motor.co.jp

■ホンダ 公式サイト
http://www.honda.co.jp/motor/

■ドゥカティ公式サイト
http://www.ducati.co.jp

■MotoGP公式サイト
http://www.motogp.com/