GM、新型電気自動車シボレー「ボルト(Bolt)」の生産を10月に開始 キャデラック「ELR」は生産終了
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どうやらゼネラルモーターズ(GM)は、レンジエクステンダーEV(航続距離延長型電気自動車)のキャデラック「ELR」に終止符を打ち、シボレーの新型電気自動車「ボルト(Bolt)」を全面的に推し進める準備をしているようだ。ハイブリッド車情報サイト『Hybrid Cars』によると、キャデラックのプロダクト・コミュニケーションの責任者を務めるデービッド・コールドウェル氏はインタビューの中で、2月にELRの生産が正式に終了したことを明らかにした。ディーラーにはまだ「わずかな在庫」が残っているが、この"ラグジュアリークーペ"と"エコカー"を組み合わせた試みは間もなく消えゆく運命だ。

コールドウェル氏とキャデラックのヨハン・デ・ナイシェン社長は、2014年モデルとして初めて発売されたELRの次期型は作らないことを今年初めにすでに発表していたものの、生産がいつ終了するかは明かされていなかった。ELRは、初代「ボルト(Volt:発電機としてのエンジンを搭載する電気自動車)」のパワートレインのアップグレード版を搭載し、車両重量約1,840kgの巨体を駆動している。そのボルトは現在2代目となっている(今年の販売台数は前年の2倍以上)が、ELRにボルトのようなフルモデルチェンジが行われることはなかった。

その結果として、今年のELRの販売台数は、4月までに前年同期比約9%減の357台しか売れていない。また昨年1年間で、ボルトは1万5,000台以上が販売されたのに比べ、ELRは昨年4月におよそ9,000ドル(当時のレートで約110万円)値下げしたにもかかわらず、わずか1,024台の販売に留まった。しかもパワートレインの出力は約25%向上し、その上7,500ドル(約80万円)の連邦税額控除が受けられたのだが、需要を高める効果はなかったようだ。

一方で、2017年モデルとして間もなく発売される新型ボルト(Bolt:ややこしいけれど、こちらはエンジンを積まない完全電気自動車の方)は、10月にデトロイト郊外にあるGMのオリオン組み立て工場で生産が始まると『Hybrid Cars』が伝えている。同車は1回の充電で約200マイル(約322km)の航続が可能で、価格は3万5,000ドル(約380万円)程度になる予定だ。


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー