【ビデオ】インド市場向けの7車種、グローバルNCAPの衝突テストで星を1つも獲得できず
現在、欧州諸国で販売されるクルマが衝突テストに合格していることは常識となっており、グローバルNCAP(New Car Assessment Program)や米国の道路交通安全局(NHTSA)のテストで星を4つ、あるいは5つ獲得するクルマも珍しくない。だから、インド市場向けのクルマが得た評価は非常に恐ろしいものに感じられる。現在インドで販売されている7車種は、いずれのカテゴリーでも星を1つも獲得できなかったのだ。

発展途上市場で販売されているクルマが、安価で装備レベルが低いことは納得できる。しかし、衝突安全性が基準を満たすことは、どの市場でも必須とみなされるべきだ。グローバルNCAPで衝突テストを受けたクルマは、ヒュンダイ「イオン」、マルチ・スズキ・インディア社の「イーコ」及び「セレリオ」、マヒンドラのSUV「スコーピオ」、そしてルノー「KWID」の3モデル。これらのクルマは全てインド市場向けにインドで製造されており、マヒンドラ スコーピオが唯一の中型車で他のクルマより大きい。同車は2002年に発売され、2006年と2014年にアップデートされている。マヒンドラは長い間、スコーピオのピックアップ・タイプを米国へ輸出しようと計画している。

ルノーのクロスオーバー、KWIDは3バージョンがテストされた。エアバッグ非装着車の旧型と新型、そして運転席のみエアバッグが装着された新型が試験を受けたが、大人の乗員保護は星ゼロ、子供の乗員保護では星2つの評価を受けた(最高は星5つ)。ルノーはボディシェルが強化された新型KWIDの構造は崩壊しないことを証明したが、それでも強固とは言えずさらなる負荷には耐えられないと評価された。さらに詳しく調べると、パッセンジャーセルの運転席側しか構造が補強されていないことが分かった。ルノーは安全性のさらなるアップデートが進行中だと認めている。

グローバルNCAPの事務局長デヴィッド・ウォード氏は、「我々はルノーが今回の結果を踏まえて改善策を講じることを喜ばしく思い、さらに改善されたエアバッグ装着車をテストすることを楽しみにしている。ルノーは欧州において安全性獲得の実績があり、同様の信頼をインドの顧客にも提供するべきだ」と語る。そして「グローバルNCAPは、世界中の全ての自動車メーカーが、明らかに基準を満たしている新しいモデルを開発するべきだと強く信じている。自動車メーカーは国連の衝突テストで最低限の規定に確実に合格する新型車を提供し、エアバッグ装備も推進するべきだ」とコメントした。衝突テストを受けた7車種のうち、KWIDのみ運転席にエアバッグが装着されているモデルがあったが、他の6車種はいずれも装備されていなかった。

マヒンドラ「スコーピオ」(エアバッグ未装備)


ルノー「KWID」(エアバッグ未装備)


ルノー「KWID」(エアバッグ装備)


ヒュンダイ「イオン」(エアバッグ未装備)


マルチ・スズキ・インディア「イーコ」 (エアバッグ未装備)


By Antti Kautonen
翻訳:日本映像翻訳アカデミー