ハイパーループを開発しているのはどんな会社?
先日、ハイパーループのプロジェクトに関わっている会社を思い出そうとしたが、似たような名前の会社が2つあった上、さらにもう1社が裏方的に加わっているため少々複雑なことになっていた。

まず大手2社は、ハイパーループ・テクノロジーズ改めハイパーループ・ワン社と、ハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジーズ社。そしてもう1社は、テスラモーターズのCEOであるイーロン・マスク氏が設立したロケットや宇宙船の開発を行うスペースX社の敷地に、小規模なハイパーループのテストトラックを建設したエイコム社だ。このように、社名変更やパートナーシップ契約があったことから、今回改めてハイパーループ・プロジェクトの現状を見ていきたいと思う。

そもそもハイパーループの構想は、前述のマスク氏が2012年のインタビューで明かしたものだ。しかし彼は、低圧チューブや輸送ポッドのシステムを自分の会社ではつくりたくなかったので、代わりにやりたいというベンチャー企業に任せた。現在、このプロジェクトに尽力している2社を紹介しよう。



ハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジーズ(HTT)
公式サイトHyperlooptransp.com
キャッチコピー:"ロケットの速さで輸送を実現"
CEOダーク・アルボーン氏 クリックすると昨年テキサス州オースティンで開催されたイベント「サウス・バイ・サウスウェスト(SxSW)」で彼が行ったスピーチの記事(英文)へ移動
特徴:HTTはハイパーループを実現するために多くの業務や開発作業をクラウドソーシングしている。これは資金調達から詳細な議題や関連問題に関する話し合いまでの全てを意味する。HTTは今年の第2四半期にカリフォルニア州の計画都市、Quay Valley(クエイ・バレー)にテストトラックの建設を計画中。
最新情報ハイパーループを欧州に建設する計画を発表



ハイパーループ・ワン(H1)旧ハイパーループ・テクノロジーズ
公式サイトHyperloop-one.com
キャッチコピー:"どこへでも、何でも運び、誰とでも繋がる"
CEOロブ・ロイド クリックするとインタビュー記事(英文)へ移動
特徴:H1は初めて公開テストを実施した企業。このテストがきっかけとなり、人々はハイパーループというものが単なるSF的な話ではないと思えるようになった。もちろん今回のテストは、全くの初期段階のものであり、車両にはブレーキさえついておらず、砂山に突っ込ませて止める必要があった。まだまだこれからだ。同社が取り組むテクノロジーには「ブレード・ランナー」や「空中浮揚バス」、「チューブ・ラボ」といった、SFを思わせる名前がつけられている。
最新情報:5月11日にネバダ州で初の公開テストを実施。


協力企業:エイコム社

エンジニアリング・デザイン企業のエイコム社は、スペースX社のために小規模のテストトラックを作っただけでなく、ハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジーズ社へ技術提供しており、ハイパーループ・ワン社のパートナーにもなった。つまり、現在行われているメジャーなハイパーループ・プロジェクト全てにエイコム社が関わっているということ。ただ、自ら路線や輸送ネットワークを作ろうとはしていない。それはH1とHTTの仕事なのだ。

By Sebastian Blanco
翻訳:日本映像翻訳アカデミー