GMによる燃費消費率の誤表示、本当に「単なる印刷ミス」なのか? 消費者情報誌が興味深い指摘 
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ゼネラルモーターズ(GM)は先週、大型SUV3車種のフロントガラスに貼られているEPA(米国環境保護庁)のラベルに表示された燃費消費率が、実際の数値と異なっていることを認め、これら3車種の販売を停止した。2016年型のシボレー「トラバース」GMC「アカディア」ビュイック「アンクレイブ」のラベルには、実際の数値より1~2mpg(約0.8km/L~約0.9km/L)ほど優れた数値が表示されていた。GMの公式発表によると、これは「単なる印刷のミス」であり、ディーラーに在庫している約6万台がこの影響を受けているという。

この件について、米国の消費者情報誌『コンシューマー・リポート』が興味深い疑問を投げかけている。車体の多くを共有するこれら3車種の、旧型はどうなのかということだ。2016年モデルは、2015年型や2014年型、さらにずっとさかのぼって2007年型と比べても大きな違いはない。同誌によると、今回の修正に伴い、燃費消費率が掲載されたEPAのサイト上では、先に述べた旧型モデルの全てが「GMのディーラーが在庫している最新型モデルよりも燃費消費率の面で優れている」ということになってしまうという。さらに同誌は、同じプラットフォームを共有する他のモデルにも影響が及べば、6万台という数字は200万台まで膨らむ可能性があり、「GMがこれらキャリーオーバー・モデル(フルモデルチェンジせずに作り続けているモデル)のサイクル終盤になってパワートレインに変更を加え、最新型の燃料消費率を劇的に悪化させたとは考えにくい」と指摘している。

GMは現在のところ、これらSUVの旧型モデルについては問題ないと述べている。また、誤表示が新たに発覚するのではないかという『コンシューマー・リポート』の質問に対し、EPAから回答は得られていない。自動車メーカーが発言を撤回することは以前にもあったから、GMが過失を認め謝罪しなければならない状況になっても驚かないでほしい。同社はSUVの販売を再開できるように正しい表示のラベルをディーラーに急いで配布しているところだが、販売済みのクルマに関してはより難しい対応を迫られそうだ。



By Sebastian Blanco
翻訳:日本映像翻訳アカデミー