シボレー、新型「カマロ ZL1」に採用した10速ATはポルシェの「PDK」を凌ぐと主張
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カマロ ZL1」に採用された新開発の10速ATを大々的に売り込んでいるシボレーが、同社のトルクコンバーター式オートマチックは、ポルシェの驚異的なデュアル・クラッチ式トランスミッション「PDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)」よりも速いとする大胆な主張をしている。ポルシェのスポーツカーに搭載されているこのギアボックスは、地上でも恐らく最も優れた2ペダル・トランスミッションなので、シボレーの自信は大したものだ。それは例えばあなたが牢獄に現れ、一番大柄で腕の立つ男に正面からパンチをくらわして名声を得ることに似ている。ガッツがあることを証明し、うまくいけば他の囚人たちから一目置かれることだろう。

シボレーによると、この新型10速オートマチックは試験で優れた数値を出したという。1速から2速、2速から3速、3速から4速へとシフトアップする速度が、ポルシェのPDKと比べるとそれぞれ36%、27%、26%、速いと同社は述べている。PDKは現在販売されているギアボックスの中で最もシフトに要する時間が短いとされている。閉鎖された試験環境の外では、この2つのパフォーマンスの違いを感じ取ることはまず不可能だろう。しかし、だからといってこの主張が意味を失うというわけではない。では、どのようにしてシボレーはこれほど優れた数値を出すことが可能になったのか。その答えは、たくさんのクラッチだ。

新しい10速ギアボックスには、6つのクラッチが内蔵されており、それらによってこのオートマチックはデュアルクラッチ式トランスミッションのように機能する。例えば、ドライバーがシフトアップを命じた際、このトランスミッションはPDKと同様に、すでに次のギアを整え、シフトアップに備えて準備をしている。それと共にこのトランスミッションには、一般的なオートマチックと同じトルクコンバーターも備わっている。GMグローバル・パワートレイン担当のダン・ニコルソン副社長によると、この組み合わせにより、ドライバーは「世界で最も優れたデュアル・クラッチ式トランスミッション並みの素速いシフト時間と、同時に本物のオートマチックでのみ味わえる洗練」を体験できるという。

この10速ATを搭載する新型カマロ ZL1は、米国では今年の後半に発売予定となっている。シボレーの主張を確かめられる日が待ち遠しい。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー