『トップギア』新司会者のクリス・エヴァンスが、ギャラの値下げを提案
英国の公共放送局であるBBCは現在、"番組に出演するタレントらへの支払い金額を公表する"などの改革案を政府機関から提示されている。これについて、BBCの自動車番組『トップギア』の新司会者クリス・エヴァンスは、「我々への賃金を減らせばよい」と率直な意見を述べた。

エヴァンスは『BBC NEWS』に対し、「私と同じことを生業としている人たちが、一般社会の人たちよりはるかに高い賃金を得ているという事実は、今回初めて明るみに出たわけではない」と語り、「我々の仕事は誰もがうらやむような仕事であり、人々が可能ならお金を払ってでもやりたいと思うようなことをやっているんだ。その中には、お金では決して買えないこともある。何にせよ、我々の多くは短時間労働なのだから、我々への賃金を減らせばよい。私ならそうするね。何もロケット工学のように難しい話ではない」と続けている。

この発言は、『BBC NEWS』の以下の映像で確認できる。
「我々への賃金を減らせばよい」。英国政府によるBBCの今後の在り方に関する「放送白書」について、DJ クリス・エヴァンス@achrisevansがコメント。

今回のエヴァンスの発言は、司会者の仕事が一般的な9時から5時までの勤務と比べ、もっとゆったりしたスケジュールだと認めたことにもなる。『トップギア』の新司会者となったエヴァンスは以前、BBCラジオ2の朝の人気番組と新生トップギアの新エピソード収録という2本の仕事で疲労困憊だとこぼしていた。エヴァンスによれば、自分は「疲れ果てて使い物にならなくなる」ため、毎日午後2時には仕事場を出るのだという。

エヴァンスがカメラに向かって今回のコメントを残したのは、英国政府がいわゆる"放送白書"を議会へ提出する準備をしていた期間中のことだった。英国のTVとラジオ放送を扱うメディア『Radio Times』によると、この白書はBBCの今後10年間の特許状の内容を決めるものであり、BBCの財源にも大きな影響を及ぼすという。この白書がそのまま通れば、BBCは出演契約を結んだ人々の中で、年間15万ポンド(約2,350万円)以上の報酬を受け取っているタレント全員のリストを公開するよう課されることになる。BBCは賃金公開が義務化されると、自身の収入が公になることを望まない人気タレントたちを失うことになるのではないかと懸念している。

最終的な放送白書は12日に下院に提出された。


By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー