発明家ニコラ・テスラの名前に由来する新興EVメーカーが、「ニコラ・ワン」と「ニコラ・ゼロ」の受注を開始
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テスラ・モーターズは、電気自動車(EV)のあるべき姿という人々の認識において、かなりの割合を占めていると言える。そんなテスラと"好都合にも"関連性を感じさせる名前の新興EVメーカーが、テスラのラインアップとは異なる2つのモデルを携えてEV業界に名乗りを上げた。ニコラ・モーター・カンパニーは5月10日、秘密裏に開発を進めてきた2タイプのプラグイン・モデルを自社の公式サイトで発表。1台目は、天然ガスと電気のハイブリッド・セミトラック「Nikola One(ニコラ・ワン)」で、2台目は4輪駆動のフル電動UTV「Nikola Zero(ニコラ・ゼロ)」だ。こうなると、次はニコラ版「モデル 3」の登場に期待は高まる。

読者の皆さんはお気づきだろうが、同社の「ニコラ」という名称は発明家のニコラ・テスラ氏(1856年-1943年)に由来し、イーロン・マスク氏率いる"あの自動車メーカー"と同様に、テスラ氏の死後に名前を拝借したもの。両社の名称は明らかにつながっているが、ニコラ・モーターはテスラ・モーターズと競合するつもりはないようだ。ただしテスラが高級電動セミトラック市場に参入しない限りは。そう、ニコラ・ワンは37万5,000ドル(約4,080万円)の電動セミトラックなのだ。

しかし、ニコラ・ワンは完全な電気自動車ではない。最高出力2,000hpの同車は、320kWhのバッテリーパックを搭載し、ディーゼル、ガソリン、天然ガスのいずれかで回転するタービン(標準モデルは天然ガスのタンクを装備)が発電した電気をバッテリーに送る。ニコラ・モーターによれば、ニコラ・ワンは今日のディーゼル・トラックと比較すると走行1マイル(約1.6km)あたりのコストが半分で済むという。容量150ガロン(約570リッター)の天然ガスタンクを満タンにした場合、航続可能距離は推定で1,200マイル(約1,930km)に達するそうだ。

同社は既に2モデルの予約受付を開始しており、払い戻し可能な予約金はニコラ・ワンが1,500ドル(約16万3,000円)、ニコラ・ゼロは750ドル(約8万2,000円)となっている。なお、同社は最初に受注した5,000台に、建設計画中の複数の天然ガス給油所と自社所有の天然ガス井戸で10万ガロン(約37万8,540リッター)の天然ガスを無償提供するという。同社は、10万ガロンあればかなりの長距離移動も余裕で可能だと話している。

発明家ニコラ・テスラの名前を冠したEVメーカーが、新型「Nikola One」と「Nikola Zero」の受注開始
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もう1台のニコラ・ゼロは、とにかく楽しそうなクルマだ。軽量フレームと50kWhバッテリーで構成されるこのオフロード車は、各輪にそれぞれモーターが備わり、合計最高出力520hpを発揮、航続可能距離は100~150マイル(約160~240km)に及ぶという。最低地上高が14.5インチ(約370mm)、0-60mph(約96.6km/h)加速は3.0~3.5秒というニコラ・ゼロは、近い将来に最高の楽しさを提供してくれるだろう。なぜなら、現時点においてニコラ・ワンとニコラ・ゼロはまだレンダリング、すなわちCGで描かれた完成予定図でしかないのだ。だが、ニコラ・モーターは年内に「実用レベルの試作車第1号」を発表すると約束している。同社のトレバー・ミルトンCEOは「これはアメリカ、弊社そしてEV市場の未来にとって、ほんの始まりに過ぎない」と声明で述べている。今後の展開に注目しよう。気になる人は公式サイトもご覧いただきたい。



By Sebastian Blanco
翻訳:日本映像翻訳アカデミー