【ビデオ】新型「フォードGT」が、スパ・フランコルシャンでクラッシュ!
フォードGT」が今季より耐久レースに復活した。しかし、これまでのところ、恐らくフォードが望んでいたような素晴らしい成功を収めているとは言い難く、デイトナ24時間レースやセブリング12時間耐久レースでは厳しい結果となった。だが、米国カリフォルニア州モントレーのマツダ・レースウェイ・ラグナ・セカで開催されたモントレーGPの短い2時間レースでは、この新型マシンが初勝利を収めることができたため、チームはエコブースト・エンジンを搭載した2台の調整が上手く進んだと思っていたことだろう。ところが大西洋の向こうでは、スパ6時間レースで新たなトラブルが待ち受けていた。

FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦のスパ6時間レースで5時間が経過した頃、GTE Proクラスの66号車、フォードGTを駆るステファン・ミュッケが「ラディオン」へと向かう「オー・ルージュ」の出口で激しくクラッシュした。この区間は、スパ・フランコルシャンのコースで最も有名かつ危険なセクションだ。映像によるとミュッケのマシンは、オー・ルージュの右コーナーという最もマシンに負荷が掛かる地点に差し掛かったところで、ドライバー側のリアタイヤが外れスピン状態に陥っている。他のサーキットであれば、残念に思うだけでそれほど大変なことにはならないと思われるが、1920年代に作られた他のサーキットと同様にスパ・フランコルシャンはランオフエリアが狭く、スピンが致命傷になりかねないのだ。

ミュッケのマシンは高速のままタイヤバリアに衝突して損壊。救いだったのは、スピンの向きから最もひどくダメージを受けたのが助手席側だったことだ。米『FOXスポーツ』によると、クラッシュ後のミュッケは「意識はあり、比較的大丈夫」とフォードがコメント。その後、ミュッケはメディカルセンターで検査を受け、無事であることが確認されている。

ここから先は、レース結果のネタバレとなるので、ご注意を。

レースはもはや驚くような結果ではなく、アウディ「R18」のルーカス・ディ・グラッシ、ロイック・デュバル、オリバー・ジャービス組が、2位のポルシェ「919ハイブリッド」に2周差をつけて優勝。LMP2クラスは、グスタボ・メネゼス、ニコラス・ラピエール、ステファン・リケルメ組の「アルピーヌ A460 ニッサン」が制し、GTE Proではマリーノ・フランキッティ、アンディ・プリオール、ハリー・ティンクネルが乗るもう1台のフォードGTが、ダビデ・リゴン、サム・バード組のフェラーリ「488 GTE」に勝利を譲る結果となった。GTE Amは、ポール・ダラ・ラナ、ペドロ・ラミー、マティアス・ラウダ組のアストンマーティン「ヴァンテージ V8」が勝っている。





By Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー