400m離れた場所から麻薬を探知! 北テキサス大学が製作した、質量分析計を搭載するフォード「フュージョン」
北テキサス大学のグイド・フルベッキのチームは昨年、大気質を調査するため移動式質量分析計の製作に取り掛かった。彼らは運搬のしやすさを考慮し、フォードのプラグイン・ハイブリッド(PHV)セダン「フュージョン エナジー」の中にその分析計を設置。同車を地域周辺で走らせて検査を行い、測定することが可能となった。だが、後にこのハイテクカーの実に便利な使い方が明らかになる。彼らが製作したのは、警察が麻薬探知調査を行うのに理想的な優れたツールだったのだ。

このクルマは、ニューヨーク州イーストシラキュースに本社を置きガス分析器や粒子検出器を手がけるInficon社と共同で製作された。分析装置を置くために助手席を取り外されたこのフュージョンは、化学物質を発生源から約400m離れた所で検知でき、ドラッグ製造の疑いのある場所を正確に割り出すことができる。

この質量分析計の最新バージョンは、小型でケースの中に納まるため、標準的な警察車両でも使用することができる。この探知器の"鼻"となる装置は、現在助手席側のサイドミラーの横に設置されている。

しかし、この分析計の感度については疑問の声もある。実はこの分析計は地球上で最も大気のきれいな南極大陸で標準化されているからだ。この装置が警察当局に使用されるかどうかについては、今のところ発表されていない。しかし、見送るには惜しすぎるハイテク機器だ。


By Antti Kautonen
翻訳:日本映像翻訳アカデミー