テスラ、大気汚染からドライバーを守る「生物兵器防衛モード」の詳細を発表
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電気自動車(EV)が本当にクリーンなのかということについては、長年にわたり議論が交わされている。特に電気が石炭から作られている地域ではEVオーナーも分が悪い。しかしテスラモーターズは、少なくとも車内の空気はこの上なくクリーンであることを約束している。米国カリフォルニア州に拠点を置く同社のクルマは、「生物兵器防衛モード」として初めて導入されたHEPAフィルターを採用する空気清浄システムが装備されており、「花粉などのアレルギー物質、バクテリア、汚染物質がキャビンに潜入する前に外気から取り除く」という。大気汚染が原因で亡くなる人の数が自動車事故で亡くなる人のおよそ2倍であることを考慮すると、このシステムはオーナーにとって非常に素晴らしいものになると同社は説明している。

テスラは、ラッシュアワー時のカリフォルニア州高速道路を走行するなどして、同社のフィルター・システムが汚染物質の侵入を防ぎ、車内に入ってくるどんな不純物も確実に"浄化"することが出来るよう、現実世界の環境でテストを実施。さらに、米国環境保護庁(EPA)が"Good(優)"と定める大気汚染限度の80倍以上、北京の汚染レベルのおよそ20倍に汚染された"バブル"内にクルマを閉じ込めてテストを行った。同システムに装備された生物兵器防衛モードは、「モデルX」のファルコンウィング・ドアの開閉時に車内に侵入した汚染物質を「極度に危険な1,000 µg/m3 から、使用した機器に探知されないほど低いレベル」まで、2分以内に除去したという。この件に関するテスラのブログ記事(日本語訳)は、こちらでご確認いただきたい。

テスラがロングセラーになっている理由に、テールパイプから排ガスを出さないことが挙げられるが、発電に石炭を使用している地域では、同車の電気モーターが結局は空気を汚す結果になることが懸念されている。実際、先月発表されたある金融アナリストのレポートによれば、ガソリン車に比べて、香港を走行するテスラ車は1マイル(約1.6km)当たり約20%も多く温室効果ガスを排出するという。また、あるシンガポール在住のテスラ「モデルS」のオーナーは、今年初めに同車が過剰なCO2を排出するとして罰金を科されている


By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー