ケーニグセグの関連会社が開発したカムレス・エンジン技術、中国車に搭載されて北京モーターショーで公開
スウェーデンのスーパーカー・メーカーであるケーニグセグの関連会社であり、効率的な内燃機関の研究開発を進めるFreeValve AB(フリーバルブAB)は、自社開発のカムレス・エンジン技術を搭載するに相応しいクルマを見つけ、その試作車を北京モーターショーで公開した。


カムシャフトとスロットルボディをなくし、空気圧及び油圧式電動アクチュエーター(PHEA)でバルブを制御するこのシステムは、理論的に最適なバルブタイミングや気筒休止を可能にし、エネルギー損失を低減させることによって高出力化や低燃費化など、様々なメリットをもたらすという。

そして今回、このPHEA技術を採用した新開発のエンジンが、中国の自動車メーカー、クオロスによる「Qamless(カムレス)」というコンセプトカーに搭載され、北京モーターショーの会場でお披露目された。フリーバルブ社は、従来のカムシャフトを備えたエンジンを「両手をほうきの柄に縛り付けてピアノを弾くようなもの」と形容しているが、なるほど言い得て妙である。PHEAシステムは、より正確にバルブを制御できるように、"それぞれの指"を自由に動かせる仕組みになっているわけだ。ケーニグセグの創業者で現CEOのクリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏は、この新技術は燃料噴射方式がキャブレターから直接噴射式へと一気に飛躍的発展を遂げたようなものだと語っている。

クオロス「3」ハッチバックをベースにしたQamlessコンセプトは、4月25日から5月4日まで北京モーターショーで展示中だ。フリーバルブ社のアーバン・カールソンCEOは、クオロスとのパートナーシップにより、この技術の製品化を目指したいとコメントしている。


By Antti Kautonen
翻訳:日本映像翻訳アカデミー