ゴールデンウイークに季節外れの降雪があった北海道など一部の地域を除いて、降雪対策は不要になる季節になってきた。

スタッドレスタイヤを使い慣れているユーザーの中には、今度の冬に新しいスタッドレスタイヤに履き替える予定があるので、この夏に今装着しているスタッドレスタイヤを履きつぶしてしまおうと考えている人もいるだろう。

しかし、その考えは、避けた方が良さそうだ。先日タイヤの溝によって停止距離が変わるということをご紹介したが、雨天時のウェット路面での停止距離は、タイヤの溝が充分あっても、夏タイヤには敵わないのだ。

JAFのユーザーテストによると、画像のように5分山のスタッドレスタイヤは、新品夏タイヤの1.5倍以上の制動距離が必要になるとのことだ。なお、これは溝が減った夏タイヤの2分山状態の制動距離よりも長い。



ちなみに、ドライの路面での差はそれほど大きくないものの、夏タイヤと比べると明らかに制動距離が長くなっている。

余談だが、2部山の夏タイヤの制動距離が長い点は興味深い。おそらく溝がない分路面との接地面積が大きいためと思われる。

晴れの日は2分山、雨の日は新品タイヤという履き替えができるのが理想だが、そのような人使い方ができる人は滅多にいないと思うので、ウエット性能を考えるとスタッドレスを長く使うより、山がある夏タイヤをなるべく長い期間使うのが良いだろう。



ちなみにウェット路面でのコーナリング性能に関しても、夏タイヤの山があるタイヤの方が有利なので、そこそこ山があってもスタッドレスタイヤを履き続ける理由はない。

早めに夏タイヤへ交換することをためらえば、万が一の事故の際、制動距離が伸びて衝突を避けることが出来ないことが想定される。

今後の使用予定で降雪、路面凍結の恐れがない場合は、スタッドレスタイヤを履きつぶすのではなく、なるべく早く夏タイヤに交換してほしい。

出典:JAF

JAF 公式サイト
http://www.jaf.or.jp/


雨天時に初めてわかる摩耗タイヤの危険性【JAFユーザーテスト】