BMWは2日、小型電気自動車「i3」のバッテリー容量を50%アップさせ、航続距離を1.5倍に伸ばしたバージョンの追加を発表。欧州では7月より販売が開始されるという。

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BMWによれば、i3に搭載されているリチウムイオン・バッテリーの外寸はそのままに、これまでより高密度のリチウムイオン・セルを採用することで、容量を従来の60Ahから94Ahに向上させたという。これにより新欧州ドライビングサイクルにおける航続可能距離は、190kmから300kmに延長された。日常的な乗り方でエアコンやヒーターを使用していても、一回の充電で200km程度の距離を走れるとBMWは言う。日本のJC08モードではこれまで航続距離が229kmと発表されていたから、358km程度になるだろう。まあ、このJC08モードによる数値というのも、あまり(最近は特に)信用されていないみたいなので、ご参考までに。

それでもまだ足りない、あるいは充電施設の心配をせずに時には遠くまで出掛けたいという人のためには、従来と同様に発電機として機能する647ccの直列2気筒エンジンを搭載したレンジ・エクステンダー装備車も用意される。こちらの燃料タンクにもガソリンを満タンに給油しておけば、航続距離はさらに150kmほど伸びるとのこと。

なお、これまで既に60Ahのi3を購入している人も、新型の94Ahのバッテリーに載せ替えることが可能であるという。もちろん、費用はそれなりに掛かるだろうが、カーボンファイバー製セルを持つ車体は長く乗り続けることができそうだ。また、BMW iでは増大したバッテリー容量に合わせて、これまでよりパワフルな家庭のガレージ用充電ステーションも新たなオプションとして用意する。

後輪を駆動する電動モーターは、2013年に発表された当初から変わらない。最高出力170psと最大トルク25.5kgmを発生し、i3を0-100km/hまで7.3秒で加速させる。

BMW i8 Protonic Red Edition

従来型の60Ahバッテリーを積むモデルも併売されるため、それぞれのレンジ・エクステンダー装備車を含め、BMW i3は4種類の仕様から予算や用途に合わせて選べるようになる。ドイツ本国における価格は、60Ahのモデルが3万4,950ユーロ(約427万円)、そのレンジ・エクステンダー装備車が3万9,950ユーロ(約488万円)であるのに対し、新しい90Ahバッテリー搭載モデルは3万6,150ユーロ(約441万円)、レンジ・エクステンダー装備車が4万1,150ユーロ(約502万円)になると発表されている。つまり、1,200ユーロ(約14万円)ほど高くなる設定だ。60Ahの価格は2013年の発売当初から変わらず、つまりこれを機に値下げされるわけではない。

日本における発売時期と値付けが気になるところだが、i3の購入をお考えで、でも航続距離にもう少し余裕が欲しいという方は、しばらくお待ちいただく方がよいだろう。BMW i3に関する詳しい情報は、以下のURLから公式サイトでご確認いただきたい。

BMW i スペシャルサイト:BMW i3
http://www.bmw-i.jp/BMW-i3/