SUZUKI BALENO
●ある意味、マツダ以上のチャレンジャーでしょ!!
 不躾小沢、ただ今にっぽん自動車人としてのプライドをヒシヒシと感じている次第であります。そう、なににであろう 最近のスズキにであーる。
 先日までのクジラvsマグロの如き、企業サイズを飛び越えたVWグループとの訴訟バトルを強気で乗り切っただけじゃない。スカイアクティブ戦略で大躍進、世界カーオブザイヤーをも取ったマツダでもやらない、超意欲的挑戦状を我ら日本人に叩き付けてきたからだ。


SUZUKI BALENO SUZUKI BALENO
 それこそがこの新型バレーノ。全長4m以下で小沢言うところのインターナショナル・スタイリッシュ・コンパクトだが、なにが珍しいの? デザイン? ってちと違う。それは出自、日本で売られる日本ブランド車として初めてのインド生産車、ぶっちゃけ "インド車" なのであーる。

SUZUKI BALENO
 今や食べモノや着るモノが当たり前のように中国やベトナム産になる中、クルマに関しては国産や欧州産にこだわり続けるいじましい日本人。そのケツの穴の小さいメンタリティに"喝"を入れるような激辛チャレンジ。年間輸入台数も6,000台と強気で、不躾小沢、その姿勢を心から支持する次第であります。

SUZUKI BALENO SUZUKI BALENO
 さてバレーノ、一体どこが面白いの? ってそこはかとなくカレー風味!? じゃなかったインドの香りを漂わせるところだ。

SUZUKI BALENO
 まず企画自体が絶妙にインドしてる。例えば、今コンパクトで流行りはどう考えてもSUV。事実、スズキは去年なかなか硬派なスタイルで使い勝手のいいエスクードをハンガリーから入れ始めてるし、かたやバレーノはオーソドックスなコンパクト4ドアハッチ。しかもなぜか全長4mピッタリ。厳密には全長3,995×全幅1,745×全高1,470mmの絶妙サイズだが、実はこれまた完璧にインド都合だったりする。


SUZUKI SUZUKI
 インドは全長4mを境に24%の税金がざっくり12%に激減する税制を引いており、アチラで売れるスイフトやそのセダン版スイフト ディザイアなどは4m弱でバカ売れしていて、どちらも年間20万台強というから恐れ入る。もちろんその他ガソリンで1.2リッター、ディーゼルで1.5リッターというエンジン排気量制限も付いてはおりますが。

SUZUKI BALENO SUZUKI BALENO
 もちろんバレーノのターゲットは生産地インドに限らない。そこから輸出する欧州マーケットや我が日本ももちろん本気で、前者は実用ハッチバックが大衆車のド定番だし、日本も同様。特に日本は扱い易いコンパクトサイズへのこだわりが強く、インド、欧州、日本それぞれを上手に狙ってるワケですよ~。だってカレー、インド人は当然イギリス人も日本人も大好きでしょ?

Related Gallery:SUZUKI BALENO
●これぞスズキが作ったアルファロメオだ〜っ
SUZUKI BALENO
 一方、なんと言ってもバレーノの最大の魅力はデザインでしょう。パッと観るなり、最近にない華やかさを感じ、伸びやかなV字型マスクをみるなり小沢は確信いたしました。これぞ実用的アルファロメオ! まさにスズキクオリティで作る、使えてなおかつリーズナブルなラテンスタイリッシュカーではないですか~と。

SUZUKI BALENO SUZUKI BALENO
 今やこのコンパクトカークラスは、実用的なゴルフ的デザイン中心で華やか系は少ない。しかし、そこにスズキは敢えて挑戦的なラテンフレイバー、具体的にはアルファロメオ風テイストを入れてきたワケだ。

SUZUKI BALENO SUZUKI BALENO
 マスクだけでなく、サイドはスズキが「リキッドフロー」と名付けたセクシーな湾曲ラインで、プリっと跳ね上がったリアスタイルといいかなりノリノリ。

SUZUKI BALENO SUZUKI BALENO
 インテリアも廉価版「XG」の質感こそ、若干インド市場に合わせたチープさが目立つものの、シルバーパネルのオートエアコンやカラー液晶のマルチインフォメーションディスプレイ付き「XT」はそこを旨く中和する。インパネデザインもマスク同様ラテン的なV字ラインで華やかだ。

SUZUKI BALENO
 小沢はコイツが普通に南仏やスペイン、ポルトガルを走ってる風景が目に浮かぶし、ラテン人にはきっと受けてしまうでしょう。
 なぜって広さを含む実用性が、見た目以上だから。いわゆるカッコもいい上、意外にマジメなナイスガイと言いますかね。つまり小沢みたいな? ぬはは(笑)。

SUZUKI BALENO SUZUKI BALENO
 さて、広さの秘密はこのバレーノからスズキが初採用したキモ入りの新型Bセグメント用プラットフォームだ。今後、スイフトなどに使われる予定で、ここ2年で出た新型「アルト」、新型「イグニス」と同じく、フレームの通し方から素材から見直した軽量高剛性・高効率コンセプトを踏襲している。

SUZUKI
 実際、超高張力&高張力鋼板の使用率は5割近く、バレーノは、な なんと全グレード車重900kg台。軽自動車並みの軽さで、同時にスペース効率が良く、全長4mでありながら、フロントシートに身長176cmの小沢が乗った位置で、リアシートに座っても余裕で足が組める。ラゲッジ容量も320Lあり、ボディデカめのVWゴルフには敵わないものの、4mの背が低めなスタイリッシュハッチバックとしては破格の広さ&使いやすさなのだ。

SUZUKI BALENO SUZUKI BALENO
 ついでに走りも凄くて、日本仕様のエンジンは既にあるツインジェットインジェクターの91ps 1.2リッター直4エンジンの「XG」と、新開発の111ps 1.0リッター直3ダウンサイジングターボの「XT」の2つが選べるが、どちらもパワースペック以上に速い。なぜって軽いから。まさしく軽さは七難隠す? で走る・曲がる・止まるのすべてに効果的でパワー要らずに速い。同時に燃費も悪くないのだ。
 モード燃費的にはXGが24.6km/L、20.0km/Lと特別凄くないが実燃費はかなりいいはず。なんせ軽いからねぇ。

SUZUKI BALENO SUZUKI BALENO
 ちなみに最近流行りのハイテク安全もまあまあ対応で、ミリ波レーダー搭載の「レーダーブレーキサポートII」は全車標準装備で、自動ブレーキ機能に加えて、前走車に追従するアダプティブクルーズコントロールも付く。それでいてお値段140~170万円台(消費勢込み)ってところがさすがにスズキだ。

●それは本当に"インドの香り"なのか?

 さて不躾小沢の勝手なる結論いっちゃいますと、コイツがカレー!? もとい、インドの匂いがするかってかなり微妙なところでしょう。今やソフトバンクの孫社長の後継者がインド人となり、世界のIT長者もインド人が軒並み増えるなか、今や彼らの感覚は既にアジア人というより、ヨーロッパ人に近い。
 特にハイクラスな人ほどそうで、地理的にもインドは欧州に近く、自動車輸出もわけないし、インドは昔からイギリス統治下にあったので、英語も上手い。
 要するに繰り返すけどバレーノは南ヨーロッパ的なのだ。


SUZUKI BALENO
 全長こそ4mに抑えたがデザイン、広さ、走りのテイストは欧州向けで、それでいて軽さは軽自動車で培ったスズキ基準。いわゆる欧日のイイトコ取りですな。

SUZUKI BALENO SUZUKI BALENO
<BALENO XT>
 ただ、インド国内で売ることを考え、価格を抑えていることもあって、一部インテリアのチープさは隠せない。特にベーシックグレードのXGほどそれが目立ち、小沢的には1.0リッターダウンサイジングターボのXTがオススメ。ハンドリングも同様にXGの方が若干ヌルくてフィールがない。

SUZUKI BALENO SUZUKI BALENO
<BALENO XG>
 しかし、140万円から買えるクルマとして、スタイル・走り・実用性を考えると完璧にグローバル基準だ。
 そう、遂に英国サッカーのプレミアリーグに、インド出身の実力派プレーヤーが参戦してきた! そういう感じでありましょうかね。^o^


■スズキ 公式サイト
http://www.suzuki.co.jp/

■バレーノ 公式サイト
http://www.suzuki.co.jp/car/baleno/