最高出力は109馬力! 新型「スマート」のブラバス仕様が登場
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パフォーマンスとは相対的に評価されるものだ。ブラバスによってチューニングされたこの新型「スマート」が好例となる。たったの109psしかないと聞くと、ハイウェイでは他のクルマに追いつけないという印象だろう。しかし、このとても小さなクルマの場合、少しのパワーアップで全てが大きく変わるのだ。

今月25日に開幕した北京モーターショー2016で、ダイムラーはスマート「フォーツー」、「フォーツー カブリオ」、「フォーフォー」のパフォーマンスをやや引き上げた新しいブラバス仕様のシリーズを発表した。898ccのターボチャージド3気筒エンジン自体は変わらないが、過給圧を2bar増加させ、エンジンへ送り込む空気の供給量を最適化したことにより、出力は20%、トルクは25%増加。つまり標準モデルの90ps(注:日本仕様は自然吸気の998ccエンジンを搭載するため71ps)から19ps向上して109psへ、13.8kgmだった最大トルク(注:同様に日本仕様は9.3kgm)は17.3kgmに増加した。6速デュアルクラッチ式トランスミッションにも調整が施され、さらにクラッチを自動的に制御して最大の加速性能を発揮できる「Race Start」機能(いわゆるローンチ・コントロール)が備わったことから、0-100km/hまで9.5秒で加速する。標準モデルは11.3秒もかかるのだ。冒頭の"相対的"という意味が分かっていただけただろうか。

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もちろん、ブラバスの名前が付くからには、エンジンをちょっといじって"はい、おしまい"ではない。「ブラバス・パフォーマンス・スポーツ・サスペンション」は、従来の「ブラバス・スポーツ・サスペンション」よりダンパーとスプリングが20%も固められ、フロントに装着されたアンチロールバーはロールの抑制を9%強めたという。横滑り防止装置(ESP)やステアリングにも専用チューンが施されている。背圧を最適化したブラバス・スポーツ・エキゾースト・システムを装着し、内外装もアップグレードされた。

欧州では7月に発売される予定だが、米国での販売予定はないとのこと(代わりに"スポーティーなアピアランスパック"が登場する予定)。日本では、歴代のブラバス・モデルが販売されているので、今回も導入が期待できそうだ。しかし、現在日本ではフォーツー自体が限定モデルという扱いになるため、ブラバス・モデルも台数限定になるだろう。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー