フォルクスワーゲン、次期フラッグシップSUVを示唆する「Tプライム コンセプト GTE」を北京モーターショーで発表
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フォルクスワーゲン(VW)北京モーターショーで公開したクロスオーバーのコンセプト・モデル「Tプライム コンセプト GTE」は、次期型「トゥアレグ」の外観を示唆しているように見えるが、実際はそれだけに留まらない大きな意味が込められている。

このVWの最新コンセプトカーは、SUVなら当然そうあるべき4輪駆動だが、パワートレインは2.0リッター直列4気筒「TSI」直噴ターボ・エンジンに、8速ATと一体化した電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドであることが特徴だ。これらが連動して、最高出力381ps、最大トルク71.2kgmを発生し、0-60mph(約96.6km/h)加速は6.0秒、最高速度は139mph(約224km/h)に達するという。燃費については87MPG(約37km/L)と発表されているが、14.1kWhのリチウムイオンバッテリーを利用すれば、電力だけで50kmの走行が可能となる。空の状態からフル充電に要する時間は、欧州標準の220ボルト(3.6kW)の電源を使用した場合で8時間、7.2kWの電力を提供してくれる専用の充電設備を利用すればたったの2時間半だ。



先進的なインテリアには、VWが多くの労力を注いだことが明らかに見て取れる。物理的なスイッチ類は見当たらず、操作系はタッチスクリーン・パネルや、ジェスチャー・コントロール、ボイス・コマンド機能で置き換えられている。12インチのインスゥトルメント・パネルと15インチのインフォテインメント・ディスプレイは、曲面ガラスパネルで一体化されており、来年にもこのシステムは市販モデルに採用される見込みだ。運転席と助手席の背面には、それぞれ10.1インチのタブレットが装備され、独立した後部座席の間に、室温などを調整するための9.6インチのディスプレイが設わる。トランスミッションさえも、センターコンソール上のホイールをスクロールして"バイ・ワイヤ"で(電気信号的に)操作するため、従来のように機械的に操作するのは、ペダル、ウィンカーレバー、ステアリングホイールくらいだ。



これらのテクノロジーを内包する外観は、VWのデザイン言語の進化した最新版であり、お馴染みの幅広でフラットなラインが新たな方向性を示している。このコンセプトの公開と同時に、VWは現行の「ティグアン」や「トゥアレグ」の上位と下位に新たなモデルを加えて、クロスオーバーのラインアップを拡大する意志を明確にしている。このTプライムが同社の目指す方向性を示しているのならば、我々もぜひ賛同したい。




By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー