ジェレミー・クラークソン、新番組のタイトル選びが難航していることを明かす
元『トップギア』司会者たちが出演するAmazonの新番組が、タイトル選びで難航しているという話は3人のお得意のジョークかと思われたが、ジェレミー・クラークソンが英紙『The Sunday Times』に執筆しているコラムによると、プロデューサーのアンディ・ウィルマン、共同司会のリチャード・ハモンドジェームズ・メイ、そしてクラークソン自身を含めたチームが、実は本当に頭を抱えているというのである。

クラークソンはコラムで「毎朝、浮かんだアイディアを7,000ポンド(約113万円)かけて弁護士に伝えるんだが、その午後に弁護士から戻ってくる7,000ポンドの返事というのが、そのタイトルはニュージーランドやら、フランスやらウクライナやらで既に使われているなんてものなんだ。プライム・トルク(Prime Toruqe)も、オートネイション(Autonation)も、スキッド・マーク(Skid Mark)もことごとくそうだった」と書いている。「どれもこれもみんなダメ」なのだそうだ。

クラークソンが話を大げさにするのはよくあることなので、記事で書かれているようにAmazonが新番組のタイトルを決めるのにそれほどの大金をつぎ込んでいるなんてことはないだろう。ただ、「Amazonプライムで2016年秋に放送開始のクラークソン/ハモンド/メイによるタイトル未定番組」よりキャッチーなタイトルが思いつかず、袋小路に入り込んでいるのは確かなようである。クラークソンのコラムによれば、BBCが知的財産権を所有していることが大きなネックになっているという。

「早い話、"スティグ(Stig)"も"有名人レース(Star in a Reasonably Priced Car)"も"クールウォール(Cool Wall)"もみんなBBCが権利を持っている。"トップギア"に少しでも似ている言葉もダメ」とクラークソンはつづっており、『ギアノブ』がNGだった理由もこれで分かった。「BBC系列以外の他局に『フィフスギア』という番組が存在することを例に挙げて説得したが、てんでダメだった」そうで、「弁護士とああだこうだと議論していると予算オーバーしてしまう。だからさっさと電話を切って一から考え直すことにした」という。

今後、チームが「世界中のどの業界でも使われておらず、誰が見ても聞いても世界中のどの業界で使われているどんな名称にも似ていないと感じられる名前」を思いつき、弁護士を落ち着かせることができたとしても、それで解決というわけではないらしい。「私、プロデューサー、ハモンド、イーヨー(『くまのプーさん』に登場するロバのキャラクターだが、おそらくメイを指すと思われる)、そして(Amazon本社のある)米国シアトルの大富豪」が気に入る番組名でなければならないと、コラムには書かれている。

番組の配信開始は今秋の予定なので、Amazonとチームにはこの問題を解決するための時間がまだある。しかし、これほど多くのハードルが立ちはだかっているというクラークソンのコラムを読んだ印象では、のんびりしている余裕なんてなさそうだ。


by Brandon Turkus
翻訳:日本映像翻訳アカデミー