メルセデス・ベンツがデザインした高級ヨットは、まさに海のシルバーアロー!
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人生に面倒ごとは付き物だ。メルセデス・ベンツでマリーナに着いても、ヨットで航海に出るとあれば、いったんそこで降りて、愛車を海辺に停めておかなければならない。こんなことがよくあるというあなたは、きっと恵まれた人に違いないだろうが、これからはそんな妥協をする必要もなくなる。メルセデス・ベンツが海洋の分野に進出しようとしているのだ。

南仏のリゾート地コート・ダジュールで4月18日、「メルセデス・ベンツ スタイル」がデザインして英国のシルバーアローズ・マリーン社が製作した「アロー460 グランツーリズモ」と呼ばれるラグジュアリー・ヨットの最初の試作が初公開された。これまでの経過見てきたように、このモーターヨットには、優れた自動車デザインと船舶のアーキテクチャが、全長46フィート(約14m)のまるでスポーツカーのようなプロポーションの中に融合している。

ダイムラーのデザイナーは、この船のインテリアとエクステリアを一体化するために、格納式のサイドウィンドウを設けた。このウィンドウにはメルセデスの「マジック・スカイ・コントロール」のような、光の透過率を電子的に調節できる機能が採用されている。さらに、ウィンドシールドも持ち上げ式であるため、両方を開け放てば大海原が見渡せるオープンビューが広がる。ユーカリ材を使用した船内には、折りたたみ式のテーブル、ワインセラー、バスルーム、更衣室などが備わる。しかし、実際に週末をこの船で過ごしたライターによれば、自動車界のデザイナーは、これだけの広大なスペースを有効に使うノウハウを身に付けていないと感じたそうだ。

だが、エンジンルームは贅沢に作られている。1基で480hpを発揮する、(かつてダイムラーが所有していたMTUではなく)ヤンマー製のディーゼルエンジンを2基搭載しているため、合計で960hpもの出力が得られる。排水量は15トンで、標準的な操縦でも28~30ノット(約53km/h)の速度で巡航でき、最高速度は40ノット(約74km/h)に達するという。

自動車デザイナーたちがヨットを描くのも(最近ではヘンリック・フィスカーニュースが記憶に新しい)、メルセデス・ベンツのデザイナーがクルマ以外をデザインするのも、これが初めというわけではない。それに、ボートレーシング・チーム「Cigarette Racing」とメルセデスAMGがコラボした例もあるので、メルセデスが関わったボートを見るのも初めてではない。しかし、陸のデザインがこれほどスタイリッシュに海へ応用された例はなかなかあるまい。詳細を知りたい方は、公式サイトをどうぞ。


By Noah Joseph
翻訳:日本映像翻訳アカデミー