FCAのセルジオ・マルキオンネCEO、テスラ「モデル3」が成功すればこれに倣うと発言
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フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)のセルジオ・マルキオンネCEOは、電気自動車に対する軽蔑の念を隠そうとしてこなかった。しかし、テスラ「モデル3」が成功すれば、彼もそれを真似するだろうと、『Automotive News Europe』(ANE)が伝えている。マルキオンネ氏がアムステルダムで行われたFCAの年次会議で、「モデル3があの価格で収益を上げることがあれば、イーロン・マスク氏のやり方に倣い、さらにイタリア的なデザインを加えたものを12か月以内に市場に投入する」と語ったというのだ。

事前注文について言えば、モデル3は成功している。マスク氏は4月7日にTwitterで、この新型電気自動車に32万5,000台、金額にすれば140億ドル(約1兆5,300億円)相当の予約があったと語っている。モデル3は価格が3万5,000ドル(約380万円)からと、電気自動車にしては非常に手頃だが、マルキオンネ氏はテスラの新型車が収益性の面で成功するとは考えていないようだ。「多数の予約が入ったと聞いても、私はさほど驚かない。問題はこれから予定通りに生産し、顧客に届け、なおかつ収益につなげることだ」と、同氏はANEに語ったという。

このFCAのボスはEVの懐疑論者として有名だ。2012年には、カリフォルニア州の環境規制を受け、また、技術者に経験を積ませるため、FCAとしては唯一のEVとなるフィアットの「500e」を生産したと語っており、2014年になると「500eを1台売るごとにFCAに1万4,000ドルの損失があるので、ユーザーには買ってほしくない」とまで言っている。より最近では、「フェラーリの完全EV化を実現したかったら私を撃ってからにしろ」などと発言しているマルキオンネ氏だが、果たしてモデル3の発売後にこの考えがどのように変わるのか、興味深いところだ。


By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー